大久保公園のイメージ変えろ! 地元出身者が8日にプロレスイベント

2023年7月6日 07時08分

プロレスイベントを企画した戸井さん(左)と今田さん=新宿区の大久保公園で

 大久保公園(東京都新宿区歌舞伎町二)周辺での路上売春が問題となる中、同公園で八日、プロレスラー戸井克成(かつなり)さん(60)主催のプロレスイベント「新宿バトルエイド2023」が開かれる。地元で生まれ育った戸井さんは「イベントで地域を明るくしたい」と力を込める。(布施谷航)
 「歌舞伎町はものすごくイメージが悪い街になっている」。地元住民として心を痛めてきた戸井さんは長年、新宿でDV被害者や家出少年などの相談を受けるボランティア活動に携わり、地域の課題解決に取り組んできた。今は犯罪や非行をした人の立ち直りを支える保護司としても活動する。

リングで対戦相手に飛びかかる戸井さん(戸井さん提供)

 大久保公園に特設リングを、とのアイデアがひらめいたのは数年前のことだ。「プロレスで地域が盛り上がれば、歌舞伎町の明るいイメージをアピールできるのではないか」。一筋の光が見えたような気がした。しかし、その一方で地域の状況は急激に悪化。大久保公園では一年ほど前から、売春をする女性や客の男性、動画を撮影するユーチューバーらが増え、一般の人が敬遠する雰囲気がさらに強くなったという。
 危機感を抱いた戸井さんは、伝統の「内藤とうがらし」で新宿の地域おこしを図る「内藤とうがらしプロジェクト」のメンバー、今田済士(さいじ)さん(50)に相談。計画に賛同した今田さんとともに企画書を練り上げ、大久保公園初のプロレスイベント開催にこぎ着けた。
 仲間のレスラーやリングの設営業者らにも開催への協力を呼びかけ、万全の態勢でイベントに臨む戸井さん。「プロレスを見たことのない人たちにも来てもらい、『この地域でこんなことができるんだ』と実感してもらいたい」と、リングに上がるのを楽しみにしている様子だ。
 イベントは午後四時から。入場無料。十人ほどのレスラーが出場し、四試合行う予定。雨天決行。問い合わせは、戸井さんのメール=battle3836@gmail.com=へ。

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