新型コロナ「緩やかな増加傾向」 厚労省が定点把握で初発表 東京、神奈川、埼玉、千葉の推移を見ると

2023年5月19日 19時18分
 厚生労働省は19日、全国約5000の定点医療機関から8〜14日に報告された新型コロナウイルスの感染者数は、1医療機関当たり2.63人だったと発表した。参考値として算出した前週(1〜7日)の1.80人の1.46倍となり、「緩やかな増加傾向が続いている」と分析した。
 新型コロナの感染症法上の分類が5類に移行して初めての発表。感染者数全員を毎日報告する「全数把握」から、定点医療機関のみが1週間分を報告する「定点把握」に切り替わり、毎週金曜に公表される。8〜14日の感染者数は計1万2922人だった。
 都道府県別で1医療機関当たりの感染者数が最多だったのは沖縄で6.07人。最も少なかったのは高知で1.27人。首都圏では東京2.40人(前週比1.70倍)、神奈川2.33人(同2.35倍)、埼玉3.02人(同1.96倍)、千葉3.08人(同2.18倍)だった。
 厚労省は、前週以前の参考値は集計方法が異なるため、単純に比較できないとしている。
 全国の医療機関での新規入院患者数は8〜14日の1週間の合計で2330人で、前週(2385人)からほぼ横ばいだった。(榊原智康)

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