台風19号被害ライブで支援 ファンキー加藤さん呼び掛け

2019年12月6日 02時00分

「八王子のためにライブを」と話すファンキー加藤さん=市内で

 十月の台風19号で大きな被害を受けた八王子市を支援しようと、ゆかりのアーティストが十六、十七の両日、市内のライブハウスでチャリティーライブ「八王子エイド」を開く。呼び掛け人は同市出身で元「ファンキー・モンキー・ベイビーズ」のファンキー加藤さん(40)。「八王子愛がほとばしるステージにしたい」と意気込んでいる。 (布施谷航)
 出演は加藤さんやアヤ・エイトプリンスさん、バンドの「フラチナリズム」「ニューロティカ」など。二〇一三年に解散するまで「ファンモン」で加藤さんと活動していた市内在住のモン吉さんも名を連ねた。
 加藤さんは台風上陸時、市内を流れる浅川が荒れ狂う様子をテレビで見て「衝撃を受けた」と振り返る。モン吉さんや元ファンモンメンバーで、市内で実家の寺を継いでいるDJケミカルさんに電話。安全を確認できたが、二人とも避難所に避難したという。

加藤さんがデザインした「八王子エイド」のロゴ(本人提供)

 家屋浸水、土砂崩れなど故郷の被害は次第に明らかになり、チャリティーライブの開催を思い立った。直接相談した同じ事務所のモン吉さんは快諾。さらに、八王子ゆかりのアーティストに連絡すると、全員が即決で参加を決めてくれた。「突然の呼び掛けだったが、あり得ないスピードで企画を進めることができた」と感謝を口にする。自身も「八王子エイド」のロゴマークをデザインした。
 チケットの料金は「はち(8)おう(0)じ(2)」にかけて八千二十円。通常のライブの二倍ほどだが、経費以外の全収益を義援金として寄付しようと、あえて高めに設定した。それでもチケットは完売ペース。「出演者からも、お客さんからも温かい気持ちが伝わってくる」と話す。
 会場では、市内の被災地でボランティアに参加したバンド「トータルファット」のShun(シュン)さんや「グッドモーニングアメリカ」のたなしんさんが現地の状況を報告。加藤さんは「ライブを楽しみながら、災害に襲われた八王子の状況を知ってもらいたい」と語る。ライブは「八王子Match Vox」で開催。ロゴ入りタオルなどのグッズも販売、売り上げを寄付する。チケット購入などの詳細はホームページ(「八王子エイド」で検索)で。

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