<新型コロナ>JR浜松町駅の小便小僧 初めてマスク

2020年5月23日 02時00分

初めてのマスクを着けたJR浜松町駅の小便小僧

 季節や時代を映しながら毎月、衣装が変わるJR浜松町駅(港区)の小便小僧が初めてのマスクを着けた。新型コロナウイルスの感染予防を呼び掛けている。
 戦後復興期に設置された小便小僧は、いつしか、誰かの手で衣装を着せられるようになった。一九八六年から、港区の手芸グループ「あじさい」(後藤和子会長)が活動を引き継ぐ。
 現在は、毎月二十六日の着せ替えが恒例行事。緊急事態宣言が出たため、後藤さんは、先月の着せ替えは中止も考えたというが「マスク姿で公共交通機関の利用マナーを伝えよう」と思い直した。
 「マスクを着けた姿もかわいい。先が見えない不安の中で駅を利用する人たちに、ほっこりした気持ちになってもらえれば」
 梅雨入りする六月の衣装は、レインコートと長靴姿を予定している。メンバーと話し合って決めるが、コロナの収束が見えないなか、マスクは「また、着けることになるでしょうね」。そのときは、黄色のマスクをコーディネートしようと思っている。 (浅田晃弘)

11日、ベルギー・ブリュッセルで、国旗の描かれたマスクを着用する小便小僧(共同)

関連キーワード


おすすめ情報

東京ニュースの新着

記事一覧