東京・中央区の人口が70年ぶり最多更新 17万4000人余 都心回帰強まりマンション次々建設
2023年1月5日 20時21分
東京都中央区は5日、住民登録する人数を表す定住人口が17万4074人(1月1日時点)となり、70年ぶりに過去最多を更新したと発表した。区の担当者は「民間業者によるマンション建設が進み、区も保育所誘致などの子育て支援策に取り組んできた成果ではないか」と話す。
◆2027年に20万人に達する見通し
中央区は1947年3月、日本橋区と京橋区の統合によって誕生し、これまでの最多人口は53年の17万2000人余り。区内には銀座や日本橋などの繁華街があり、高度成長期にオフィスや商業ビルの建設される一方、住宅地は減り、バブル期には家賃が高騰。97年には過去最少の約7万2000人まで落ち込んだ。
バブル期を経て不動産価格が落ち着き、マンション建設が相次いだ。通勤時間を減らす「職住近接」を求めて、都心部に移る新住民も人口回復を後押ししたとみられる。
区の推計では、マンション建設や再開発を控えた地域があり、2027年に20万人に達する見通しという。(松尾博史)
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