「軍事挑発続けるなら次の段階の措置」 北朝鮮が米韓の航空訓練を非難「侵略型戦争演習だ」

2022年11月1日 20時23分
10月19日、韓国で行われた米韓合同の河川横断訓練(AP)

10月19日、韓国で行われた米韓合同の河川横断訓練(AP)

 【ソウル=木下大資】北朝鮮外務省は1日、米韓空軍が10月31日から始めた大規模な航空訓練を非難し、「米国が軍事的挑発を続けるなら、より強化された次の段階の措置を考慮する」との談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
 米韓の訓練「ビジラント・ストーム」は最新鋭のステルス戦闘機F35AやF35Bなど計240機が参加して4日まで続く。戦闘機の出撃回数は過去最多の1600回を計画し、5年ぶりの大規模訓練となる。核実験の準備を終えたとされる北朝鮮を警告する狙いがある。
 談話は、訓練が「朝鮮半島有事の際に共和国の戦略的対象を打撃することを基本目的とした侵略型戦争演習だ」と指摘。最近の自軍の訓練は「米韓が造成した不安定な安保環境の中で行われた」と主張した。
 北朝鮮は、韓国軍が10月28日まで実施した野外機動訓練の最終日に短距離弾道ミサイル2発を発射するなど対抗姿勢を鮮明にしており、今後も緊張局面が続く見通しだ。

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