<王位戦>藤井聡太王位が防衛に成功、3連覇 豊島将之九段を4勝1敗で破る「攻めの形作れた」

2022年9月6日 21時15分

将棋の第63期王位戦で3連覇を果たし、贈られた花束を手にする藤井聡太王位=6日午後8時47分、静岡県牧之原市の市相良総合センターいーらで

 将棋の藤井聡太王位(20)=竜王、叡王、王将、棋聖=に豊島将之九段(32)が挑戦していた、お〜いお茶杯第63期王位戦7番勝負(東京新聞主催、伊藤園特別協賛)の第5局は6日、静岡県牧之原市の平田寺で指し継がれ、午後7時15分、後手番の藤井が128手で勝ち、対戦成績4勝1敗で防衛、3連覇を達成した。
 持ち時間各8時間のうち、残りは藤井9分、豊島1分。

第63期王位戦第5局の終盤で豊島将之九段㊧を攻める藤井聡太王位=6日午後、静岡県牧之原市の平田寺で

 前期と同じ顔合わせの今シリーズ。開幕局は豊島が快勝したが、第2局以降は藤井が隙のない指し回しで4連勝。5冠を堅持し、タイトル通算獲得数を10期とした。20歳1カ月での10期獲得は、羽生善治九段(51)の23歳4カ月を上回り最年少記録を更新した。
 藤井聡太王位の話
 4一飛(38手目)は3五歩(53手目)で自信がなかった。7九歩(95手目)で分からなくなった。6八成銀(120手目)から攻めの形を作れた。(今シリーズは)中盤が難しく、長考しても分からない場面が多かった。
 豊島将之九段の話
 後手陣が手厚い展開。5五歩(59手目)は自信がなく5七歩(62手目)は嫌味を突かれた。1三角(94手目)がきつく、7九歩(95手目)ではつらい。(今シリーズは)早い段階で悪くなる将棋が多く、内容が良くなかった。

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