杉並区(東京)が荻外荘グッズ発売 近衛文麿の旧宅復元に向け

2022年8月31日 11時42分

杉並区が荻外荘グッズ発売

 昭和前期に首相を3度務めた近衛文麿(1891~1945年)の旧宅「荻外荘(てきがいそう)」を復元・整備中の東京都杉並区が、ペーパークラフト(紙の立体模型)や手ぬぐいなど、荻外荘オリジナルグッズを発売した。
 荻外荘は27年、東京帝国大医科大(東京大医学部)教授を務めた入沢達吉の別邸「楓荻荘」として建てられ、近衛が37年に購入した際に改称された。重要な政治会談が数多く行われた場でもあり、2016年に国の史跡となった。設計は築地本願寺などを手がけた伊東忠太。
 グッズは5種。メーカーとのコラボ商品であるペーパークラフト(1320円)は原寸の200分の1で建物と庭を再現し、手ぬぐい(1200円)には荻外荘の立面図と客間の壁紙にある動物模様をレイアウト。そのほか水に強い紙で作ったバッグ(900円)とブリーフケース(同)、動物模様のマスキングテープ(400円)がある。区役所1階の「コミュかるショップ」で販売し、杉並区みどり公園課みどりの計画係で発送の注文も受け付ける。
 荻外荘が復元を終えて公開されるのは24年12月の予定。杉並区の担当者は「グッズを販売することで荻外荘をより多くの人に知ってもらいたい」という。売り上げは全額「杉並区みどりの基金」に積み立て、荻外荘を史跡公園として整備するのに活用する。

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