イスラム教の聖地メッカで大巡礼始まる コロナ明け3年ぶりに外国人85万人受け入れへ
2022年7月7日 19時27分
【カイロ=蜘手美鶴】サウジアラビア西部のイスラム教の聖地メッカで7日、イスラム教徒による年1回の大巡礼(ハッジ)が始まった。過去2年間は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、サウジ居住者に限定して行われたが、今年は外国人巡礼者85万人を受け入れる。
◆昨年は外国人NG、6万人限定
ハッジはイスラム教徒が一生に一度は行うべきだとされる義務の一つ。例年各国から約250万人が訪れていたが、新型コロナ流行のため2020年は巡礼者を約1万人に、21年はワクチン接種済みの約6万人に制限。いずれも外国人の参加は禁じていた。
AFP通信などによると、サウジ当局は3日、少なくとも65万人がサウジに到着したと述べた。国内ではマスクを着用する必要はないが、メッカにある聖地カーバ神殿では着用を義務付けた。外国人巡礼者にはPCR検査の陰性証明書の提示を求めている。
巡礼者滞在用のアパートを手配するメッカの不動産業アブドルアジーズ・ヤヒアさん(31)は取材に「今年は全ての物件がすでに埋まった。ガラガラだった過去2年間とは違い、以前のハッジの時期に戻ったようだ」と声を弾ませた。
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