【記者会見詳報】参院選選挙区出馬の意向 山本太郎氏が衆院議員辞職 れいわ新選組代表

2022年4月15日 16時07分

れいわ新選組の山本太郎代表

 れいわ新選組代表の山本太郎衆院議員は15日、衆院議長宛に議員辞職願を提出した。同日午後、記者会見を開き、今夏の参院選に出馬する意向を表明した。選挙区から立候補するとした一方、具体的な選挙区名は明らかにしなかった。
 山本氏は2013年の参院選(東京選挙区)で初当選。19年に新党「れいわ新選組」を設立して代表に就任した。 同年の参院選で落選したが、21年衆院選の比例東京ブロックで当選し、約2年ぶりに国政に復帰していた。
 山本氏の記者会見での主な発言は以下の通り。

◆「政治の暴走を食い止めたい」

 「私、山本太郎は衆議院議員を辞職いたします。なぜ辞職するのかってことなんですけれども、参議院選挙に出馬いたします」
 「参議院選挙が終わった後、政治的な空白期間、選挙の空白期間ができます。その間に行われるであろう政治の暴走を何としても食い止めなければならない」
 

選挙の空白期間 衆院選は2021年10月に行われたばかりで、衆院解散が行わなければ次の選挙は25年秋となる。一方、参院選は3年おきにあるため、今夏の次は25年夏となる。このため、最長で3年間国政選挙が行われない可能性がある。

 「(夏の参院選では)自民党は大きく票を減らす結果にはならないだろうと踏んでいます。一方で、野党側は大きく勝つことが難しい状況とみています。つまり、自民、公明党の多数と、与党側の顔をかぶった維新のような政党が伸びていく。そういう状況になったとしたら、その後の3年間の空白期間は非常に危険なものになる。そういう認識です」

◆消費税増税、雇用破壊、憲法改悪など警戒

 「どのような危険が訪れるかということですが、おそらく消費税増税とか雇用の破壊加速とか貿易協定の拡大とか。憲法の改悪はもちろんのこと、今の状況が続けば好戦的な外交も継続されると思います」
 「国会の中で最大限大きな声を上げ、そして今行われている危機というものに対して、この国に生きる人々に共有できるような存在、要は空気を読まない私たちが議席を増やし、その声を大きくして行く必要があると思っています」

◆暴走を止める勢力を拡大する必要がある

 「これから行われる危険性に対して、大きく警鐘を鳴らしブレーキになれるような勢力を拡大する必要がある。そういった思いで次の参議院選挙に立候補する必要があると判断しました」
 「政治の空白期間に、生活者の破壊とか中小事業者の破壊とか、この国の破壊、衰退を加速させることを、なんとしてでも止めなければならない。そのためにもこのような決断が必要だったと思っています。衆議院議員としての立場を捨てて、今回の参院選に挑戦する以外ないと言う判断です」
 「皆さんの力を集めて、さらに拡大をしていきながら、永田町の中でも嫌がられる存在という勢力の拡大をやっていきたいという思いです」
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