「犯罪者、絶対逃さない」 警視庁捜査一課長に小林氏

2022年2月12日 07時17分
 警視庁捜査一課長に十四日付で就任する小林仁氏(54)が記者会見した=写真。捜査一課の勤務は初めてだが、「一課はスペシャリスト集団。誰もが役割を理解して仕事をしている。容疑者を逮捕しようという志を持って進む中で必ず一つにまとまる」と抱負を語った。これまでに新宿署刑事課長を三年務め、贈収賄事件などを扱う捜査二課に十年近く所属し、外務省職員による官房機密費詐欺事件の捜査を担当した。一課では「犯罪者を絶対逃がさない捜査を展開する。悪いことをしたら必ず捕まるというメッセージを発信していきたい」と力強く話した。
 刑事になって間もない一九九五年の阪神淡路大震災直後、倒壊したデパートから四億円相当以上の貴金属が盗まれ、都内の質店で売却された事件を担当。「どんな時も犯罪は起こりうる。警察はアンテナを高くして準備しておく必要があると肝に銘じた」と話す。
 昨年起きた小田急線や京王線車内での刺傷事件を挙げ、「社会の体感治安は悪化している。初動捜査を徹底して容疑者を早期に検挙し、事件の全容解明に尽くす。そして再発防止につなげていく」と話した。(山田雄之)

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