蜜求め めじろ押し 伊豆・土肥の万福寺 突然の争いも

2022年1月26日 08時14分

仲良く体を寄せ合うつがいのメジロ

 早咲きの土肥(とい)桜が満開を迎えている伊豆市土肥の万福寺で、濃いピンク色の花に蜜を求めてメジロが集まっている。
 成鳥と思われる大きなメジロがつがいで蜜を吸う枝の近くで、少し体が小さい二羽のメジロが梅の木に止まっていた。大きなメジロが違う枝に移ると、そこに小さなメジロたち。大きなメジロが戻って来ると、すぐに退散。何度も繰り返し、合間に蜜を吸っていた。
 大きなメジロがいなくなると、小さなメジロが四羽集まった。互いに羽を震わせ、威嚇のような行動を取る。そして二羽の争いが始まった。雄同士の戦いか、空中戦、地上戦を何度も繰り返した。

突然始まったメジロの空中戦=いずれも伊豆市土肥の万福寺で

空中でもつれ合ったまま地面に落下し、争うメジロ

 めじろ押しという言葉は、多くのメジロがぎっしり木の枝に止まっていることが語源。争いが落ち着くと体を寄せ合っていた。
 土肥桜は寒緋桜(かんひざくら)系の雑種で、あたみ桜などとともに日本一早咲きの桜といわれている。一九五八年ごろに見つかり、地区内で育てられ、約四百本ある。(立浪基博)

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