カズ、JFL鈴鹿に期限付き移籍 出場機会求め、監督兼GMの兄との挑戦

2022年1月11日 20時46分
JFL鈴鹿への移籍が決まった三浦知良

JFL鈴鹿への移籍が決まった三浦知良

 サッカーの元日本代表FW三浦知良(54)が、J2に降格した横浜FCから日本フットボールリーグ(JFL)の鈴鹿ポイントゲッターズに期限付きで移籍することが11日、決定した。両クラブが発表した。三浦は「積み上げてきた数々の思い出や誇り、感謝の気持ちを胸に、新しいチャレンジに踏み出します」とコメントした。
 三重県に拠点を置く鈴鹿は昨季JFLで4位。Jリーグ入りを目指している。
 三浦は2005年から横浜FCでプレーし、昨季は3月にJ1最年長出場記録を54歳12日に更新したが、リーグ戦1試合、カップ戦3試合の出場にとどまった。契約延長を打診されたものの、出場機会を求めて移籍した。

◆Jリーグ離れても「ピッチの上で勝利に貢献」

 三浦の昨季のリーグ戦出場はわずか1分。「ピッチの上で勝利に貢献できるよう努力する」。鈴鹿を通じて出したコメントに、プレーへの強い決意がにじんだ。Jクラブからもオファーがあった中で「格」よりも「実」を取り、国内4部相当のアマチュアリーグに新天地を求めた。
 鈴鹿に決めたのは、監督とゼネラルマネジャー(GM)を兼任する兄の泰年氏(56)の存在も大きい。幼い頃から「背中を見てきた」と敬意を込める一番の理解者がチームの全権を握る。
 「三重県から初のJリーグ入りを目指す」というクラブの大きな目標も、モチベーションを駆り立てた。クラブは今季の成績次第でJ3に昇格できるライセンスを持つ。
 2月に55歳になる。高いプロ意識で鍛えていても、衰えは隠せない。1993年のJリーグ開幕から日本のサッカーを彩ってきたスター選手は、Jを離れてどんなプレーを見せるか。(唐沢裕亮)

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