「平山郁夫展」川越市立美術館であすから シルクロード代表作など55点

2020年1月24日 02時00分

「シルクロードを行くキャラバン東・太陽」(2005年平山郁夫シルクロード美術館蔵、川越市立美術館提供)

 戦後を代表する日本画家平山郁夫さん(1930~2009年)を取り上げた特別展「平山郁夫展 シルクロードとガンダーラ美術」が25日、川越市立美術館(同市郭町2)で始まる。平山さんが重要なテーマにしていたシルクロードを描いた大作など、日本画・素描39点と古代王国ガンダーラ(現アフガニスタン、パキスタンの一部)の2~3世紀の仏像など16点を展示する。3月15日まで。
 「オリンピックイヤーの幕開けにふさわしい展覧会を」と、同美術館が山梨県北杜市の平山郁夫シルクロード美術館と2年にわたる交渉を重ね、実現した。
 幅約4メートルにもなる晩年の代表作「シルクロードを行くキャラバン 東・太陽」「シルクロードを行くキャラバン 西・月」は、平山さんが当初構想した通りに「古城(ジャイサルメール・インド)」を中央に置いて並べた。東西文化と交易が行き交った壮大なシルクロードの歴史をイメージできる見どころとなっている。
 2月9日、29日の午後1時半と2時半に上映会「日本画家 平山郁夫とシルクロード」(申し込み不要)を実施。2月2日、24日、3月12日の午後2時から、担当学芸員による展示解説がある。
 3月8日午前10時~午後4時には、初心者のための実技講座「仏画を描く」(参加費2500円)も開かれる。東京芸術大教員らの指導で定員は初心者20人(抽選)。今月25日から申し込みを受け付ける。
 月曜と2月25日休館(同24日は開館)。観覧料は一般600円、大学・高校生300円、中学生以下無料。問い合わせは川越市立美術館=電049(228)8080=へ。 (中里宏)

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