<国際編>ゴリラの生息地 温暖化で消える?

2021年8月12日 07時18分

アフリカ・ルワンダの火山国立公園のゴリラ=2016年9月(共同)

 アフリカ大陸の熱帯雨林にすむゴリラなど大型類人猿(おおがたるいじんえん)の生息地が、地球温暖化(おんだんか)や土地開発の影響(えいきょう)で、今後30年間で9割(わり)以上消失する可能性(かのうせい)があると国際(こくさい)研究チームが発表しました。保護区拡大(ほごくかくだい)などの対策(たいさく)が必要といいます。
 イギリスにある大学の生物学者らの研究チームが、ゴリラやチンパンジー、ボノボの数やねぐらの目撃情報(もくげきじょうほう)などから生息範囲(はんい)を推定(すいてい)。
 気温と雨の降(ふ)り方の変化に農地の拡大や鉱物資源(こうぶつしげん)開発の影響も考え、生息できる範囲の変化を分析(ぶんせき)しました。
 温暖化の対策をしなければ、生息地は2050年までに94%消失。これまでは寒すぎてゴリラなどがすめなかった高地が、気温の上昇(じょうしょう)で生息できるようになる可能性がありますが、直ちに新しい生息地に移(うつ)ることは難(むずか)しいといいます。

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