参議院選挙は7月10日が投開票日です。愛知選挙区の主要政党の新人候補らは、現職を押しのけて議席を獲得するため、特色ある選挙戦を展開しています。

 日本維新の会の広沢一郎さん。国会議員の報酬カットや減税政策などを訴えています。

日本維新の会・広沢一郎候補:
「一番力を入れていますのは、身を切る改革と減税を核とした経済対策。増税に頼らない、色々な改革を国で訴えられる」

その戦いを全面支援するのが名古屋市の河村たかし市長です。

河村名古屋市長:
「今日はここにおる、品のええ方が広沢一郎、品の悪い方が河村たかしでございます」

【動画で見る】7/10投開票の参院選…愛知選挙区の主要政党の新人候補ら 現職押しのけての議席獲得へ特色ある選挙戦展開

公務の合間を縫って応援演説したり、街頭で人集めに一役買ったりと、骨身を惜しみません。

日本維新の会・広沢一郎候補:
「そりゃやっぱり市長がいるといないとで、ある意味集客力が断然違うので、大変にありがたいです」

広沢さんは、政治理念に共鳴して河村市長率いる「減税日本」に参加。県議を経て名古屋市の副市長を務めるなど、河村市長の右腕とも言える人物です。

日本維新の会・広沢一郎候補:
「師弟関係ですよ。師弟です、政治の師ですから」

「選挙モンスター」との異名をとる師匠と、二人三脚で初当選を狙います。

 防衛費の増額に反対、憲法9条を活かした平和外交を訴える共産党の須山初美さんは、これが4度目の国政への挑戦です。

共産党・須山初美候補:
「今こそ9条の出番。この時にこの9条をみすみす手放そうとしているのが、日本維新の会、自公政権、そして国民民主党です。絶対に負けるわけにはいかないと思っています」

共産党の志位委員長:
「大激戦の愛知選挙区、須山初美さん。必ず国会に押し上げようじゃないですか」

志位委員長がこれまでに2度応援に駆け付けるなど、党の大きな期待を背負います。

羽織るコートや選挙カー、それにスタッフの服などを黄色で揃えていますが、それにはある狙いが…。

共産党・須山初美候補:
「黄色はですね、私が元気が出る色。24年前に議席を持っていた八田ひろ子参議院議員も黄色でやっていたんですよね」

1998年に選挙区で当選した大先輩にあやかるための験担ぎ。縁起のいい黄色を身にまとい、選挙区での勝ち星獲得を目指します。

 れいわ新選組が話題作りに催した「盆ダンスパーティー」で、ちょっと照れくさそうにしているのは、候補者の我喜屋宗司さんです。

れいわ新選組・我喜屋宗司候補:
「私、元介護職員なんですよ。だけれども、れいわ新選組・我喜屋宗司、辞めちゃったんです」

選挙戦では、介護従事者の賃金アップを訴えています。

れいわ新選組・我喜屋宗司候補:
「介護職は全産業平均より年収が100万円以上も低いんです。このせいで私、妻と子供をこの介護の仕事だけでは養っていくことができなかったんです」

そんな我喜屋さんには、特に信頼できる選挙スタッフがいます。それが選挙カーのマイクを握る姉の久美さん。弟のため沖縄から駆け付けました。

姉の久美さん:
「投開票まで見守って(沖縄に)帰ります。バンザイできるように、できることは全部やりたいと思います」

 社民党の塚崎海緒さんは、教育費の無償化などを訴えています。

社民党・塚崎海緒候補:
「コロナがありまして、本当に子供たち、若者たち、ママ友たち、大変な状況に今生活が追い込まれています」

選挙活動を盛り立てるキャラクターがありますが…。

社民党・塚崎海緒候補:
「子ども食堂に来ている子どもたちが書いてくれて。(Q.ハトにした理由は?)平和の象徴なのと、体型がずんぐりむっくりで似てるっていうのと」

小学生の子を持つ母親で、子ども食堂の運営に携わる塚崎さん。選挙戦を通じて子どもたちを取り巻く実情に光を当てたいとマイクを握ります。

 NHK党は愛知選挙区に、改選数と同じ4人を擁立しました。

NHK党の立花党首:
「参議院選挙に勝って、NHKをぶっ壊〜す」

 斎藤幸成さんは、不安のない社会をつくりたいと出馬しました。

NHK党・斎藤幸成候補:
「『正直者は馬鹿を見ない』とか『努力は報われる』とか。だからまあ、仲良くしようという政策です」

 山下健次さんは、スクールカウンセラーを全ての学校に配置するなどとしています。

NHK党・山下健次候補:
「特にいじめられている子だったりとかに対して、新しい政界の選択肢を僕が増やしていきたい」

 3年前に続いて出馬した末永友香梨さんは、今回もNHKのスクランブル放送実現を訴えます。

NHK党・末永友香梨候補:
「直ちにスクランブル放送を実現し、真の公共放送を確立する」

 平岡真奈美さんは、シングルマザーとしての経験から、子育て世帯への支援を掲げました。

NHK党・平岡真奈美候補:
「出産・育児一時金の増額。安心して出産・子育てのできる社会にしていきたいと考えています」

 改選数4の愛知選挙区には今回、主要政党の新人のほかにも、現職や諸派、無所属の新人が立候補しています。

 参院選の投開票は7月10日です。