フットボールアワー岩尾望さんインタビュー
物語も中盤。沙羅や理華らを取り巻く人々がどんな人物なのか。徐々に明らかになっています。専業主婦の理華は夫や子供との暮らしを守ることに必死。沙羅や泉に語る言葉に、家族への強い愛情がにじんでいます。
なかなか登場しなかった理華の夫、勇を演じているのは、フットボールアワーの岩尾望さんです。岩尾さんに撮影現場の様子や、役の印象を伺いました。
――奥さんからかなり愛されている勇を演じての感想は？
素敵な家に住んで、きれいな奥さんと可愛い子供がいて…。台本を読んで『僕で大丈夫かな？』と思いました。プライベートでの僕は、勇のような幸せとは程遠いですから。
実際の撮影では、知英さんが本当の奥さん、ママの雰囲気をしっかり出してくれています。あとは僕がどう心の距離を詰めていくかが問題だと思います(笑)。
知英さんは大人同士なので、コミュニケーションもなんとか。ただ、子役の子たちとどう接すれば “パパっぽさ”がより出せるのかは、なかなかつかめないですね。撮影前、部屋に飾るために家族写真を公園で撮ったんです。知英さんは最初からママっぽかったんです。子供たちにも変な遠慮をせず飛び込んで行っていました。僕にとってはそういうところが難しいと感じてしまいました(笑)。
――もし、岩尾さんにクローンがいたらどうしますか？ 何かしたいことは？
僕とまんま一緒の人間がおったら…。自分で言うのもなんですけど、かわいそうにと思ってしまうかも(笑)。『お互い大変だね』と労り合い、苦労話をするんじゃないですか。
＊岩尾さんはお父さん役を演じる苦労を聞かせてくれましたが、スタッフによると子役の前田織音さん、山下徳大さんは知英さんだけでなく、岩尾さんにもすっかり懐いているとか。
家族の場面で岩尾さんが知英さんたちより先に撮影が終わったときのこと。前田さんや山下さんが岩尾さんの乗った車が見えなくなるまで「パパ―、またねー！」と言いながら手を振っていたこともあったそう。
この話を聞いて岩尾さん。「なんや、よかったー」とほっとした表情を浮かべていました。