2013年11月24日　放送後記

先週に引き続き、歌舞伎俳優の市川染五郎さんをお迎えしました。

「限りなき わざおぎの道 揚雲雀」

これは染五郎さんが12歳で連獅子を務めたとき、亡くなったお祖母様から授かった言葉。
『わざおぎ』というのは役者の意味。
「上に上に飛んでいくヒバリのように、これからも限りのない役者の道を精進していってください」という
お祖母様の思いが込められた句なんだそうです。
大きな興行のメインを張ることも増えてきた今、
心の支えにすべく楽屋の鏡台に飾ってらっしゃるんだそうです。

それから今週は染五郎さんの眠りの時間についてもお話を伺いました。
1ヶ月間、毎日舞台に立つ歌舞伎俳優にとって、声を維持することも重要な仕事。
いい睡眠は喉のコンディションを維持するためにも欠かせないそうです。
そんな染五郎さんが勧めてくれたのは「塩風呂」。
大量の塩をお湯を張ったバスタブに投入。
同じぐらいの量の塩を頭に乗せながらお湯につかると、
血行がよくなり、とにかくよく眠れるそうですよ。

12月は「仮名手本忠臣蔵」で毎日三役を務める市川染五郎さん。
ベストコンディションを維持して素晴らしいお芝居を見せてください。

来週と再来週は、歌手の加藤登紀子さんにお話を伺います。お楽しみに。