――デビューのきっかけは?
16歳の時に、現在所属している東宝芸能の『東宝シンデレラ』に応募して、受かったことがきっかけです。
――『東宝シンデレラ』に参加され、1次審査・2次審査と進んで行きますよね?『これはいけるかも!』という感触はありましたか?
『いけるかも!』という気持ちは無かったですが、オーディションが凄く楽しくて! オーディションを受けたこと自体が初めてで新鮮だったし、最終的に残った10人で合宿みたいなことをしたんですけど、同じ世代のコと同じ夢を持って、ワイワイやりながら過ごせたことは凄く良い思い出です。だから、誰かを掻き分けて自分が1番を取ろうとか、そういった気持ちも無かったですし、『みんな受かればいいのになぁ~・・・』なんてユルいことを考えてました(笑)。
――合格した時、ご家族やお友達の反応はどうでしたか?
母も友達も喜んでくれましたし、今も応援してくれています。
――最初のお仕事のことは憶えていらっしゃいますか?
初めてのお仕事はCMだったんですが、凄く緊張したことと、とても派手なワンピースを着させられたのを憶えてます(笑)!まっ黄色のフリース生地で大きな花柄がいっぱい散りばめられてるような・・・。その時に、自分の好みではないような洋服でも、この世界では着なくちゃいけないんだということを学びました(笑)。

――その後映画『モスラ2』でスクリーンデビューを飾り、映画『愛を乞う人』では数々の賞を受賞されましたよね。賞をもらったことで自信に繋がったのでは?
この作品に出会ったことで、女優というお仕事の面白さや魅力が分かったし、これからも続けていきたいと思いました。私の背中を押してくれた作品です。
――今まで色々な作品にご出演されていますが、一番辛かったことは何ですか?
『愛を乞う人』の時ですかね・・・。オーディションの時に初めて台本を読んだのですが、全く理解できないくらい難しい内容で。監督に「台本を読んでどう思った?」と聞かれたので、正直に「暗くて平坦な映画ですね。」と答えたんです(笑)。それでも何故かオーディションに受かったのですが、そこからが大変でした。 どうやって演じたら良いのか、何を思えば良いのか、必死に台本を読んで監督にも相談していました。でも、役作りのことばかりで、繋がりについては全く憶えていなかったので、撮影に入るとスタッフさんから怒鳴られたりして、毎日、何かにつけてトイレで泣いてました。皆の前で泣くなんて絶対に悔しいので、いつもトイレで(笑)。
――でも、それは貴重な経験だったんでしょうね。
そうですね。悩んで必死になって作り上げたもので、後々賞を頂けたり、監督からお褒めの言葉を頂いて、「あの時に頑張ってやっていてよかったな」と思いましたし、精神的にも成長できたと思います。辛いこともあった分、得るものも大きかったです。
――やっていて良かったと思う瞬間は?
見たことのない自分に出会った瞬間ですかね、追い込まれると出てくるんですよ(笑)。新しい自分を発見できたときは嬉しいですし、そういった魅力がこの仕事にはあると思います。

――さて、現在放送中のドラマ『セレブリ3』にご出演されていますが、まもなくクライマックスですよね。やはり寂しい気持ちはありますか。
寂しいです。撮影期間が10日間だったんですが、かなり濃い時間の中で撮った作品で、私が演じていたジョナにも愛着がありますし、クランクアップした今でもぐっち(浅見れいな)もミチコマン(中村ゆり)も仲良くしてくれて。短い期間でしたけど、スタッフもキャストも一丸となって“絶対面白いものを作ろう!”という気持ちで作っていました。 あと、今まで同世代のコとお仕事をする機会があまりなかったので、楽しかったですし、いい勉強というか・・・刺激になりました。
――セレブを目指しているだけに、3人ともいつもオシャレな服を着ていますが、衣装にはかなりこだわったんじゃないですか?
撮影に入る前から、ドラマらしくない衣装にしたいという思いがあって、ほとんどの衣装を、自分達で決めたんです。私自身、スタイリストをやっている経緯もあるので、ちょっと口出しさせてもらおうと(笑)。コーディネイトもそうですけど、自分でお店に出向いて衣装として貸して頂けないか交渉をしたり、自前の服を持ってきたりしていました。
――視聴者の女のコも、そういったコーディネートを観るのも楽しみですよね。
観てくれているコからも、“あの衣装が可愛かった”という声を耳にしているので、凄く嬉しいです。
――野波さんが演じるジョナですが、演じるにあたって気をつけたところはありますか?
とにかく“恥じを捨てる”ということです!恥ずかしいなんて言っていられないですから。ヘンな顔もしますし・・・。O.A.の時に観て“コレは女優として良いの!?”とヘコみました(笑)!だから、絶対に好きな人には観てもらいたくないです(笑)。 本当に、現場では何でもやってましたよ。女性芸人の気持ちがちょっとだけ分かった気がします。
――放送回数も少なくなり、今後あの3人がどうなっていくのか気になるところなんですが。
あの3人は果たして、ずっと一緒にいるのか。そもそも、セレブになれるのか(笑)。最後の方も3人の波乱万丈なストーリーがあるので、是非観てもらいたいです。
――それと、『セレブリ3』のDVDも発売されるそうですね。
そうなんですよ。それと、私たち3人で『CB3』というユニットを組んで歌を歌ったんですが、そのCDが特典で付きます!きっと楽しんでもらえるDVD-BOXになっていると思います。 またあの3人で『セレブリ3』の続編ができるといいなぁと思っているんですけど(笑)。