――デビューのきっかけは?
ホリプロスカウトキャラバンに出場したのがきっかけです。
――それは、芸能界に憧れがあったからですか?
実は、「絶対、芸能界に入りたい!」というわけではなかったんです。小さい時にクラシックバレエをずっと習っていてたんですが、ある時スランプに陥ってしまって・・・。その時、度胸をつけるために“芸能界”に挑戦してみるか!という気持ちが湧きました。もともと、その教室には可愛い方が多く、宝塚や劇団四季に入団されたり、レースクィーンになった方もいたので、お姉さん達にどうしたらいいのか聞いたんです(笑)。それで、オーディション用の雑誌があるということを知り、受けたのがホリプロスカウトキャラバンでした。
――一番のきっかけは好奇心ということですね。
そうですね。きっと、誰もが思うことだと思うんですが、可愛い洋服が着れたり、テレビに出てみたいという興味と、新たなことに挑戦してみたいという気持ちからですね。母には、「最初で最後よ!」と言われましたけど(笑)。

――ホリプロスカウトキャラバンでは、どんな審査があるんですか?
本選の前に予選があるんですが、予選も四次審査くらいまであり、オーディション期間が長いんですよ。水着審査や特技を披露したりと色々な審査に合格して、やっと本選に出場できます。本選に出場するまでにも、ダンスや歌のレッスンを受け、本選でそれを披露するんです。私が受けた年は準グランプリをなくし、その代わりに特別賞を設けて4人の女の子が選ばれたんですけど・・・。見事(笑)、その中に入りました!
――合格するにつれて、段々と人数が少なくなっていきますよね。これはイケる!という感触はありましたか?
それが、全くなかったんですよ!もともと、ポーっとしているコだったので、『あれ、また残っちゃった。』『あっ、また受かっちゃった。』という感じで(笑)。本当に、あれよあれよという間に特別賞を頂きました。
――特別賞を受賞されて、お友達も驚かれたのでは?
予選の時点で、雑誌に載ってしまったんですよ。だから、落ちたりでもしたら、なんて恥ずかしいんだろうと(笑)。でも、オーディション雑誌だったので、めったに他のコは見ないだろうと思っていたんですけど、中学生くらいの女のコは一番芸能界に憧れる時期なんですよね。それで、何人かの女のコに発見されてしまって、話題になっていました。それまでは、母と内密に進めていたんですけど(笑)。

――初めてのお仕事は、憶えていらっしゃいますか?
初めてのお仕事は、所ジョージさんと城戸真亜子さんとご一緒した、「ナイーブ」のCMですね。もぉ、本当に緊張しましたよ。CMなので、台詞も一言二言なんですけど、それすら出てこなくてガチガチでした。初々しいですよ(笑)。
――その初々しい初仕事の後も、沢山のお仕事をされてきましたよね。その中でも、“コレは大変だった”ということは?
最初の頃は、水着になることがイヤでしたねぇ・・・。年頃の女のコでしたし、毎日泣いてました。丁度、グラビアブームだったこともあって、お仕事も沢山頂いたんですよ。今思えば「嬉しいことじゃないかっ!」と思うんですけど(笑)、当時は、本当にイヤで、海外に行くことすらイヤだったんです。
――逆に、楽しいと思ったことは?
それもグラビアですね。最初は泣くほどイヤだったのに、今では皆の前で着替えられちゃうくらいで(笑)。年を追うごとに、“こういうものを撮りたい!”という意見や、衣装やメイクにしても自分の中のイメージを伝えられるようになって、作り上げていくことの楽しさを知りました。