――芸能界を目指したきっかけは?
中学1年生の時、硬式テニス部で頑張っていて将来はプロの硬式テニスプレイヤーとして羽ばたこうと企んでいたんです(笑)。それが中学2年生の時に転校し、転校した学校には硬式テニス部がなかったので、小学校の頃に主将をしていたバレーボール部に入ったんです。運動神経も良い方でしたし、頑張る気もあったんですが、すでにレギュラーメンバーは決まっていて、私は補欠の最後の方…、やりがいを無くしてしまったんです。そのうち、部活に“登校拒否”になってしまいました(笑)。部活に出なくなってからは学校と家の行き来だけになり、お母さんに相談したところ「それで良いの?そういえば昔、芸能界っていうものを目指していたじゃない」と言われ、毎日落ち込んでいる私を見かねて、劇団オーディションのチラシを持ってきてくれたのがきっかけです。
――では、お母さんが後押しをしてくれたんですね。
そうですね。その甲斐あって、劇団のオーディションに行き、合格しました。やる気はすごくあったので演技やダンスのレッスンは毎週欠かさず受けていましたね。それがある日、劇団の方から、「神戸さん、こういった事務所があるんだけど…」とプロダクションを紹介して頂いたんです。これはチャンスだと思いました(笑)。

――事務所に入られて、最初のお仕事は憶えてますか?
『セーラームーン』のミュージカルと言われているようですが、実はその前に一つあるんです。お昼の歌番組で、歌手の方達が歌う後ろで女のコ10人くらいが盛り上げるんですが、その女のコの中の一人でした。そんな中、『セーラームーン』のミュージカルのオーディションを受けに行ったところ、主役に合格したんです。
――その緊張を乗り越え3代目セーラームーンに抜擢されましたが、その時のご感想は?
数日後に、「セーラームーンに合格しました」という連絡を頂き、お母さんやお父さんにも「合格したよ!」と報告したものの、なかなか実感が湧きませんでした。オーディションを受ける方の中には、資料をよく読んでから向かう方もいると思うのですが、私はその場の雰囲気やイメージで演じるんです。もちろん、『セーラームーン』は、漫画やアニメをよく観ていたので自分なりのイメージは持っていましたが、先代の大山アンザさんや原史奈さんが演じたミュージカルも観ていなかったので、どんなものなのかは全く想像がつきませんでした。やってみて初めてすごいことだと実感しました。
――2003年に深作欣二・深作健太監督の『バトル・ロワイアルII−鎮魂歌−』が上映され、2005年2月21日には未公開シーンが含まれた『バトル・ロワイアルII−特別篇−』が発売になりましたね?
炎に包まれるシーンが追加されて嬉しいです。
――スタント無しで挑まれたわけですが、恐くなかったですか?
私が、「スタント無しでお願いします」と言った訳ではないんです(笑)。普通に腕や足が燃えるぐらいなら問題ないんですが、倒れて転げ回るシーンでは、腕の火が顔について火傷するんじゃないかとドキドキしました。撮影の時、燃え広がらないようにジェルを全身に塗るんですが、髪の毛も顔もインナーの中にも仕込んでビショビショにして、外側の上着にだけ燃えるジェルを塗り火を点けるんです。恐かったですけど、普段では体験できない貴重な経験です。
――そのシーンも見所の一つですね。
そうですね。本編でカットされてた時はビックリしました。初めて試写会で作品を見た時に「あれっ?飛んじゃった!」と思い、すぐに健太監督に聞きに行きました。健太監督からは「ごめんね」と言われて(笑)。今回は収められているので、沢山の方に観ていただけたら良いなと思います。

――2005年1月30日から毎週日曜日『仮面ライダー響鬼』がスタートし、立花日菜佳役でご出演されていますが、役どころについて教えてください。
ヒビキさんがより円滑な攻撃ができるように、ヒビキさんや姉の香須実に、できる限りの情報を提供しサポートする役です。
――“日菜佳”と神戸さんの共通する部分はありますか?
頭が良いけれど、それを隠しているところでしょうか(笑)。日菜佳ちゃんは、社交的で、初対面の人でも仲良くなれるコなんですよね。
――拝見して、神戸さんのイメージとぴったりだと思ったのですが。
いえいえ、日菜佳ちゃんの方が明るいですよ。私の気分が凄く高まった時は、日菜佳ちゃんに似ているかもしれませんね。
――最初に“響鬼”の風貌を見た時、どう思いましたか?
今までの『仮面ライダー』の概念を覆したような風貌で、カッコイイと思いましたね。角が生えていて一見恐そうなんですが、逆に子供達は、あのビジュアルに憧れると思います。
――主人公・ヒビキはペーパードライバーであったり、敵に傷つけられて痛がったりと人間的な部分が出ていますよね。
“人間的”というのが、今までとは違いますね。これまでのように、「クソっ!俺は負けないぞ!」とかっこいい人が、かっこいい事を言って、絶対に勝つというのも子供達が憧れるパターンの一つなんでしょうけれど、ヒビキの場合は、より身近に感じられる普通さと、大切な事は忘れずに皆のために戦う姿が、子供達や大人の方までカッコイイと思わせる理由なんでしょうね。
――ヒビキ役を務める細川茂樹さんはどんな方ですか?
舞台挨拶や本読み、撮影でご一緒しましたが、面白くて優しい方です。スタジオが寒いので、ヒーターが置いてあるのですが、明らかに人数分足りていないんですよ。寒いなぁと思っているところに「当たりなよ。」と言ってくださったので、「ありがとうございます。」と当たらせてもらいました(笑)。
――放送はまだまだ続きますが、見どころは?
全部です!展開があり過ぎるので、見逃さないで!という感じですね。30分の番組ですが、内容が濃いので見逃しそうな方はビデオに録ってください(笑)。

――このサイトでは、2月15日~3月14日までタレントフォト日記を書いて頂いていたのですが(※現在は非掲載)、拝見したところ猫と犬を飼ってらっしゃるんですか?
(笑)!違うんですよ。3月5日の日記は、2月20日に登場した友達のお家に遊びに行ってたんです。日記は送りたかったのですが、写真をどうしようかなと思っていたところ、友達の家で飼っている犬がいたので、パシャリと撮りました。だからアレは友達の犬の写真なんです。でも、猫は飼っていますよ。
――休日は、猫と一緒に過ごされたりしているんですか?
そうですね。私が寝ていると、いつも布団の中に入って来るんですよ。私は、寝るのが大好きなのでお昼ぐらいまで寝て、「寝すぎたなー。」と思っているところに猫のヒョーがやって来て、その温かさにまた寝てしまうことがよくありますね。休日はほとんど一緒に寝てます。
――手に引っ掻き傷が・・・。
これは、「大切なもの上に乗らないで」と書いている日(3月6日)にやられました(笑)。「乗ったらダメだよ」と猫を持ち上げて、下ろす時にガリっと・・・。その後、ちゃんと爪は切りました。
――お仕事では、写真集を出されたり、お芝居をされたりとご活躍されていますが、今後挑戦したいことはありますか?
自分の声を生かして、声優をやりたいです。1度やらせていただいたことがあるんですが、アニメ好きなのでまたやりたいですね。あとは、パソコンを買ってホームページを開こうと思っています。今、どれくらいコストがかかるのかを、下調べしている段階なのですが、事務所のHPともリンクさせて、写真や日記を載せていきたいです。
――プライベートでは、何かありますか?
以前、400ccのSHADOWというバイクに乗っていたんですけど、目が冴えている時に渋谷の漫画喫茶まで走ってました。夏の昼間は焼けないように長袖を着なくてはいけないですけど、夜は半袖で乗れますし、道もすいているので、気持ちいいんですよ。これから暖かくなりますから、バイクが欲しいですね。
――最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。
『仮面ライダー響鬼』の立花日菜佳役として、ヒビキのサポートをつとめながら、観ている方に喜んで頂けるよう頑張って演じています。これからも色々なジャンルで活躍していきたいと思っていますので温かく見守ってください。