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NEWS2014

2014.08 「都市型ZEB」大成建設技術センターZEB実証棟が完成


中央がZEB実証棟

<有機薄膜太陽電池外壁ユニットを導入>
有機材料のため色の選択・変更が可能。軽量で施工性が向上したことにより、建材一体化が可能。
<Tas-Fine(超高強度コンクリート細柱)を導入>
柱直径220mmを実現し、見通しがよく開放感のある空間を提供し、火災時および地震時の安全性を確保。
<T-Light Cube(次世代採光装置)を導入>
固定式構造で、年間を通じて様々な太陽高度の直射日光を採光し、自然光を天井面へ照射。
眩しさ感を抑制しつつ、室内の明るさ感を向上し、照明エネルギーを最小化。
コミュニケーションバルコニー、チャージエリアなど、執務者のコミュニケーションとモチベーションを向上するエリアが充実。

2014年5月、当社技術センター(神奈川県戸塚区)において、ZEB実証棟が竣工し、運用を開始しました。
ZEBとはゼロ・エネルギー・ビル(ZeroEnergy Building)の意味であり、ZEB実証棟は、以下の3つのコンセプトのもと、都市型オフィスのZEB化と、働きやすく快適な空間の両立を可能とする技術の実験・検証施設です。

大成建設の都市型ZEB

いきいきオフィス
業務に集中できるスマートで快適なオフィス環境を創出

ゼロエネルギー
省エネと創エネにより年間エネルギー収支ゼロを実現

一つ上の安心
高い安全性と事業継続性を確保するBCPへの対応を実施

ZEB実証棟では、新しいシステムの開発や、従来技術の効率的な組み合わせにより、徹底的な省エネルギーを図りました。
年間のエネルギー消費量を一般的なオフィスビルと比べ、75%削減します。
一方、消費するエネルギーの残り約25%は、太陽光パネルによる創エネにより賄い、消費エネルギーと生成エネルギーの収支がゼロとなることを目指し、検証を進めていきます。

このZEB実証棟は、当社が進める「都市型ZEB」の第1号建物となります。
「都市型ZEB」とは、都市部に建つ積層するオフィスで、超省エネと創エネにより建物単体で年間エネルギー収支がゼロなる建物と位置づけています。

大成建設は、エネルギー問題や地球温暖化問題を解決するため、オフィスビルが集中する都市部に建設する建設物をZEB化することを目指し、さまざまな技術開発を推進しています。
今後、ZEB実証棟に適用した各技術の性能検証と居住性・快適性の確認および更なる向上を図ることで、次世代オフィス建物のスタンダードとして「都市型ZEB」の普及・発展を目指します。


大成建設技術センターZEB実証棟
所在地 神奈川県横浜市戸塚区名瀬町344-1
建築主 大成建設株式会社
用途 事務所
構造 鉄筋コンクリート造(一部PC造)、免震構造
規模 地上:3階、塔屋:1階
建築面積 427.57m2
延床面積 1,277.32m2
竣工 2014年5月
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
施工 大成建設株式会社横浜支店