シロアリの放置が危険な理由とは?シロアリ被害の7つのサインもご紹介

この記事では、家庭の中で見過ごされやすい問題の一つである、シロアリの放置について、その危険性を詳しく解説します。

シロアリを放置してしまうと、家や大切な家具が損壊するだけでなく、その損壊により、さらなる二次被害を引き起こす可能性があります。さらに、修復には膨大なコストと時間がかかることも珍しくありません。

この記事を読むことで、シロアリの脅威を早期に認識し、適切な対策を講じることができるようになります。シロアリの被害を最小限に抑え、安全で快適な生活を送りましょう。

 シロアリを放置すると危険な理由


「シロアリを放置すると何が問題なの?」と思われるかもしれません。

しかし、その影響は、あなたが想像する以上に深刻なものです。特に、地震多発国である日本においては、シロアリによる被害は致命的となり得ます。

シロアリが木材を食べることで、家の構造体は徐々に弱まり、その結果、地震が発生した際に倒壊しやすくなるのです。これは、人命に関わる深刻な問題となり得ます。また、家屋の価値も下がり、修復には大きな費用がかかります。

このようなリスクを避けるためにも、シロアリを放置せず、早期に適切な処置を行うことが必要となるのです。シロアリの存在を軽視しないで、お住まいの安全を確保しましょう。

シロアリの羽アリも放置厳禁!

「羽アリであれば放置しても大丈夫」と考える方もいるかもしれません。

しかし、この考え方は間違いです。なぜなら、羽アリの出現は、シロアリの被害が深刻化している可能性を示す重要なサインだからです。

飛んでいる羽アリはシロアリのコロニーの一部にすぎません。それはまるで、氷山の一角のようなもの。あなたが目にする羽アリは、シロアリの集団のごく一部分に過ぎず、その裏では広範囲に渡りシロアリの被害が進行している可能性があります。

羽アリを見つけた場合、すぐに専門の業者に連絡し、確認してもらうことをおすすめします。シロアリの被害は、早期発見と早期対策が非常に重要です。

シロアリを放置した場合の6つの被害箇所

Close up termites or white ants
シロアリを放置した場合に被害が発生する箇所を確認していきましょう。

玄関

玄関は我々の生活空間の出入口ですが、シロアリにとっても入り口の一つです。

シロアリに侵食された玄関は、踏み込む度にギシギシと音を立てることがあります。更に、少し沈んだ感じがすることもあります。これは、シロアリが木材の内部を食べているサインかもしれません。早期の対応が必要です。

キッチン・浴室

キッチンや浴室は、湿度が高くシロアリにとって理想的な環境です。

水回りはシロアリの餌となる木材が豊富で、また天敵である黒アリの姿が見られないため、シロアリにとっては最高の生息場所となります。

床下・畳

シロアリが好む暗く湿度の高い場所といえば、床下がまさにその条件を満たします。

家の構造上、床下は湿気が溜まりやすく、柔らかい木材も多く存在します。これらはすべてシロアリにとって、まさに天国のような条件を提供しているのです。

屋根裏

意外かもしれませんが、屋根裏もシロアリにとって魅力的な環境です。

温度が常に保たれ、雨漏りがあれば湿度も高くなります。シロアリは暗い場所と湿度の高い木材を好むため、シロアリの存在に気づかずに被害が広がることもあります。

壁は内部が見えないため、シロアリ被害を発見しにくい部分です。

水漏れがある場合、被害は急速に広がる可能性があります。壁内部の構造材が損なわれると、家全体の耐震性が脅かされます。

柱は家の支えとなる部分であり、シロアリの食害によって大きな被害を受けることがあります。

シロアリが柱の内部を食べ続けると、柱が空洞化し、その存在に気づくのは物がぶつかった時に木材が崩れるほど進行してからかもしれません。

シロアリ被害の7つの症状・サインとは

以下の7つのサインに当てはまったら、シロアリ被害が発生しているかもしれません。それぞれ詳しく見ていきましょう。

床がきしむ・ぶよぶよする

シロアリの被害の一つに床がきしむ、またはぶよぶよする感じがあることがあります。

これはシロアリが床下の木材を食害しているため、床が弱くなっているサインです。シロアリの被害は見た目ではわかりにくいため、このような変化に注意が必要です。

壁・柱から空洞音がする

シロアリが壁や柱の木材を食べると、その中は空洞化します。そのため、壁や柱をたたいたときに空洞音がする場合は、シロアリの被害が進行している可能性があります。

室内に糞が落ちている

シロアリの糞は、粉状になっていて黒い粒状または円錐状をしています。これらが室内に見つかった場合、シロアリの被害が発生している可能性が高いです。

ドア・雨戸の建付けが悪い

シロアリの被害が進行すると、ドアや雨戸の建付けが悪くなることがあります。これはシロアリによる食害が、建物の形状を歪めるためです。

家の周りに羽アリがいる

巣の中のシロアリが多くなりすぎたり、巣に危険が及んだりした場合に、飛び立つ羽アリとなります。羽アリが家の周りに見られる場合、シロアリの巣が近くに存在する可能性があります。

庭の杭・塀に食害の跡がある

庭の杭や塀に食害の跡が見つかった場合、シロアリの被害が広がっている可能性があります。特に、木材の表面がざらざらしていたり、穴が開いている場合は要注意です。

浴室・脱衣所に変色した箇所がある

浴室や脱衣所に黄色や褐色の変色箇所が見つかった場合、それはシロアリの食害の可能性があります。湿度が高い場所を好むシロアリは、これらの場所で活動し、木材に損傷を与える可能性があります。

シロアリの駆除方法

young man chooses to use termite control chemicals that are not toxic to humans mixed with water in tank for spraying to eliminate termites. enabling young man to spray termite repellant by himself

シロアリの駆除方法には「バリア工法」と「ベイト工法」の2種類があります。それぞれ解説していきます。

バリア工法

バリア工法は、シロアリを駆除するために特別な薬剤を使用します。この方法は、「穿孔処理」と「木部処理・土壌処理」という2つの主要なステップから成り立っています。

ベイト工法よりも即効性がありますが、特別な道具や薬剤が必要であり、また床下に潜って作業しなければならないので、専門業者に依頼することをおすすめします。

ベイト工法

ベイト工法は、シロアリに毒入りの餌(ベイト剤)を食べさせることで駆除する方法です。

シロアリは集団で行動し、食物を巣に持ち帰って分け与える習性があります。そのため、この方法はシロアリの巣全体を駆除できる可能性があります。

この方法は効果的ですが、完全な駆除には時間がかかることもあります。また、状況によっては複数の手法を組み合わせることで、より高い駆除効果を期待することができるでしょう。

シロアリ被害の予防方法

シロアリ被害の予防方法を5つご紹介します。

床下の通気性を高める

シロアリは湿度の高い環境を好みます。そのため、床下の通気性を高めることはシロアリ被害の予防に有効です。

床下換気口を設置したり、換気扇を使用して通気性を改善することで、シロアリ被害を未然に防げます。定期的に通気性を確認し、必要に応じて対策を講じることが大切です。

シロアリの侵入経路を塞ぐ

シロアリの侵入経路を塞ぐことも重要な予防策です。

シロアリは微細な隙間からも侵入できるため、家の補修やメンテナンスが重要となります。土壌と木材が直接接触する箇所、ヒビ割れや穴がある場所、排水口や換気口などが侵入経路となります。これらを定期的に点検し、必要なら専門家に依頼して補修を行いましょう。

家の周りに木材やダンボールを置かない

シロアリは木材やダンボールなどのセルロースを主食とします。家の周りにこれらを放置することは、シロアリを引き寄せる可能性があります。また、置かれた木材やダンボールが橋渡しとなり、建物への侵入を助けることもあります。

必要ない木材やダンボールは適切に処分し、シロアリのエサを減らすことが大切です。

水漏れはすぐに修理する

水漏れはシロアリ被害を招く大きなリスク要素です。湿った環境はシロアリにとって最適な生息環境となりますので、水漏れを放置しないことが重要です。

水道管や屋根からの水漏れなど、異常を感じたらすぐに修理を行いましょう。

5年に1度は薬剤散布を行う

シロアリの被害を長期的に防ぐためには、定期的な薬剤散布が効果的です。

一般的には、5年に1度のペースで行うことが推奨されています。専門の知識や薬剤が必要となるため、専門家に依頼するようにしましょう。

まとめ

今回の記事では、シロアリ被害を放置した場合の危険性と、その対策について解説してきました。

まずは、床下の「シロアリ被害調査」と、その「結果報告書」に基づくシロアリ駆除・防除工事の「見積書」を取ることから始めて下さい。私共タイホウ建設では、長年信頼関係のあるシロアリ専門業者と提携し、床下調査から、写真添付の報告書、防除工事のお見積書作成までを、一貫して『無料』にて行っております。

さらに、床下調査から分かることが、基礎や土台、柱等の劣化や不備の状況です。
場合によっては、これをきっかけにして、建物全体の状況調査(インスペクション)や、耐震診断を実施して、より安心して暮らすことのできる住宅へとリノベーションさせるご提案も可能となります。

このように、タイホウ建設は「住まいの医者」のキャッチフレーズのもと、特に木造住宅についての「安心・安全な家づくりパートナー」として、地域における実績を着実に積み重ねてまいりました。おかげさまで、間もなく創業60周年を迎えます。今後も、品川区、大田区、目黒区をテリトリーとして、地域の皆様に寄り添った家づくりをさらに進めて参ります。住まいや暮らしに関することであれば、タイホウ建設までどうぞお気軽にご相談ください。

 

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