タコライス他魅力いっぱい!金武町のおすすめ観光情報
タコライス発祥の地として人気の金武町(きんちょう)は、水資源が豊富で田いも栽培や、泡盛作りにも力を入れています。金武町の人気スポットから、史跡やグルメを紹介します。
沖縄本島のほぼ中央に位置する金武町は、那覇空港から沖縄自動車道を利用し、車で約1時間の場所にあります。アメリカンカルチャーを感じさせる「新開地」は、英文字表記の看板が並び、映画やCMの撮影などにも使われるエリア。水に恵まれ、沖縄本島では珍しく水田が広がる町です。町内を流れる川ではカヌー体験やマングローブツアーなどが楽しめ、鍾乳洞や史跡など、観光スポットもたくさんあります。「金武町の面白さをもっと全国にアピールしたい」という達人に、金武町の魅力をたっぷりと語ってもらいました。
取材日/2014年 4月 取材者/おきなわいちば編集部
更新日/2015年 8月
金武町のアメリカナイズされた街並「新開地(しんかいち)」
金武町の観光スポットのひとつである新開地。日本とアメリカの国旗が飾られたアーチをくぐると、「フレンドシップ通り」と呼ばれるメインストリートが続きます。米軍統治時代の盛り場の雰囲気をそのまま残している町は、英語の看板とコンクリートの建物、ウォールアートのような派手なイラストが描かれた壁が並び、異国に訪れたような感覚を味わうことができます。
フレンドシップ通りのほぼ中央には「金武アクティブパーク」という広場があり、その一角に新開地の案内図が置かれているので、散策の参考になるはずです。達人に見どころを尋ねると、「新開地はタコライスの町ですので、街灯にタコライスをデザインした旗がついています。ぜひご覧になってください」と教えてくれました。そのほか、かつて鍾乳洞だった場所を利用したカフェや、外国人サイズの服を売っている衣料品店などがあり、新開地は見所がたくさんあります。特に週末の夜は外国人も遊びに訪れるので、いっそう異国気分が味わえます。
川や森など、豊かな自然が身近にある町
湧き水が豊富な金武町は、沖縄県内では水どころとして有名です。特に金武大川(ウッカガー)と呼ばれる井戸は、地元の人たちに“長寿の泉”といわれるほど水質が良く、飲料水や農業用水として利用されてきました。また、町内を流れる億首川(おくくびかわ)は、野鳥の多さからバードウォッチングの名所となっており、カヌーやカヤックでの自然観察もおすすめです。川の両岸には4種類のマングローブ林が広がっており、中でも白い花を咲かせるヒルギモドキは、沖縄本島では億首川(おくくびかわ)でしか見ることができない貴重種です。
「体験施設のネイチャーみらい館では、ガイドの説明を聞きながら、億首川(おくくびかわ)沿いを散策する自然体験ツアーも行っているので、ぜひ子どもと一緒に体験していただきたいですね」。
おいしいものがいっぱいの町
タコライス発祥地・金武町では、専門店だけでなく、食堂やパーラー(沖縄では、軽食や甘味が気軽に食べられる店のことをいう)などでもタコライスが食べられ、店ごとにオリジナルの味が楽しめます。また、地元で話題になっているのが、金武町の特産品である田いもを使ったスイーツ。田いもは、沖縄県や奄美大島で栽培される里いもの一種で、沖縄ではから揚げやドゥル天にしてよく食べられます。「金武町の国道329号線沿いにはスイーツのお店が並んでいます。その中でも評判なのがリカモカカフェの、“むるターム”ですね」。“むる”とは沖縄の方言で“全部”という意味。その名の通り、練乳を凍らせて削ったふわふわのかき氷 の上に、もちもちとした粘りの田いも田楽(田いもと砂糖を練ったもの)がたっぷり。低カロリーというのもうれしいですね。泡盛酒造所の金武酒造では、田いもを使った焼酎を販売しています。収穫時期(11月~3月)に合わせ製造、販売する「金の誉」は、田いもの香りが適度にあり、甘みがある味わいが特徴です。金武町を訪れた際には、さまざまな田いもを堪能しませんか。
【取材撮影協力】
richamocha café(リカモカカフェ)
金武町字金武4285
098-968-5986
営業時間:11時30分~22時
むるターム550円
http://richamocha.ti-da.net/