1. 「残波岬」断崖絶壁が2km続く迫力の絶景

達人指南

現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。

「残波岬」断崖絶壁が2km続く迫力の絶景

  沖縄本島で夕日が最後に沈む場所、それが残波岬。晴れた日には絶景が楽しめます。

地元の人からも愛される残波岬の全景

  沖縄本島最西端の残波岬は、東シナ海に面した岬。晴れた日には慶良間諸島まで眺望できる絶景の観光地として人気があります。周囲は自然のままの海岸線で、高さ約30メートルの断崖が約2キロも続いています。磯釣りやダイビングのポイントとしても地元の人からも愛されています。
 残波岬のある読谷村は観光名所が充実。那覇空港から約1時間30分とアクセスも便利で、ロマンチックな夕焼けを楽しめるスポットとしてもおすすめです。そんな残波岬の楽しみ方を写真家の仲程長治が案内します。

投稿日/2013年 10月 ライター/與那覇愛 
更新日/2021年 8月

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残波岬の達人
(なかほどちょうじ)
仲程長治さん

残波岬の達人
  石垣島出身の写真家。島の美しさを切り取る独自の視点と優れた写真表現には定評があり、多くのファンを持ちます。琉球・沖縄の時代と世代をつなぐ知的好奇心マガジン「モモト」の編集長とアートディレクターも務めていました。カメラマンとしての仕事のスタートが1970年代後半の沖縄観光写真だったため、岬など見晴らしの良い場所や景勝地での撮影に詳しい岬系の達人です。ロケ中に必ず飲むコーラはペプシ派。

沖縄本島最西端の風を感じる

青い海に向かって深呼吸!

  残波岬に来ると、ただひたすら海と空を眺めていることが多いです。すると時折、沖を船が通ります。そんな風景を見ていると、故郷の石垣島から沖縄本島までやってきたことを思い出して、またどこかへ旅に出たくなります。残波岬はそんなふうに、旅情を誘う場所だと思います。
 写真を生業としている僕は、若い頃から沖縄の景勝地で観光写真を撮っていたけれど、残波岬は最も好きな場所のひとつです。ここは沖縄本島の最西端で、夕陽の絶景スポットとして写真愛好家の間では有名です。地元の釣り人にも大人気の場所で、潮回りの良い日には釣り客でもにぎわっています。自然のままの海岸線がいいのですが、波や風が強い時の波打ち際は危険なので、くれぐれも気をつけてくださいね。

地元の人たちが祈りを捧げるパワースポット

拝所(うがんじゅ)もあり、地元の人にとって大切な場所。

  沖縄の海岸の多くは、珊瑚礁が隆起してできた琉球石灰岩で覆われています。残波岬も鋭くてゴツゴツした岩場が広がっているので、裸足やビーチサンダルで歩くのは危険です。特にヒールのある靴を履いている女性は足元に気を付けてくださいね。
 目の前の灯台や青い海に目を奪われがちですが、少し下を向いて歩いてみると、岩場のあちこちに小さな草花が一生懸命咲いていることがわかります。さらにじっくり観察してみると、石灰岩にきれいな貝の化石が埋まっていたりもします。屋根付きの拝所もいくつかありますが、隠れた岩場にも聖地と呼ばれる場所があって、地元の人たちが祈りを捧げるために足しげく通うパワースポットでもあります。

琉球王朝時代の商売の神様、泰期(たいき)の像

泰期のモニュメントと残波岬灯台

  ここで琉球王朝時代の豆知識をひとつ。1373年、琉球王朝時代に察度王(さっとおう)の御名代として、中国への初の進貢使となった読谷村出身の人物がいます。その名は泰期(たいき)。中国の歴史に初めて名を留めた琉球王朝時代のキーパーソンです。読谷村の豪族だった泰期は、中国の文物を琉球に正式ルートで導入した先駆者でした。中国への渡航はなんと5回。船に乗ることは命がけだった時代の話だから、泰期の勇気や使命感は並大抵のものではありません。そのビジネス能力とグローバルな感覚を讃え、「商売の神様」として、故郷の地にこのモニュメントが建てられています。

日本一の特大シーサーと記念撮影

残波岬いこいの広場にある迫力満点の大獅子

  残波岬は、読谷村の公共施設である「残波岬いこいの広場」の中にあります。県民の憩いの場として、休日には家族連れやカップルでにぎわうこの広場のシンボルとして、ひときわ目を引くのがこの巨大シーサー。高さ8.75メートル、長さ7.8メートルもある日本一の特大獅子です。読谷村出身の彫刻家である金城実さんが中心となり、村民1000人余りの共同参加で作り上げたそうです。今では、遠くを見据える大獅子との記念撮影が残波岬観光の定番になっています。
 また、広場内の動物コーナーにはヤギが飼われていて、子どもたちがエサやりなどのふれあいを楽しんでいます。沖縄ではヒージャーと呼ばれてどこにでもいるヤギですが、こちらも動物好きな女の子たちの記念撮影スポットになっています。


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残波岬のおすすめ情報

達人の撮影指南!

  写真家の達人が残波岬のおすすめ撮影スポット&タイムを教えます

  • 寄せる波もオレンジ色に染まる。残波岬らしい1枚を狙ってみよう
  • グラデーションカラーが美しい日没後の空と灯台のあかり
  • 人に見せたくなるようなおもしろ写真の出来上がりだ
おすすめポイント
  残波岬といえば、やはり狙いたいのは夕日。けれどキラキラ光る昼の海や空、そして岬の断崖に当たって砕ける白波の迫力も捨てがたい……という声に応えられるよう、連続して撮影できるプランを紹介します。
 日没時刻の3時間前くらいに岬に到着して、まずは逆光でキラキラと光る海を撮影。公園内の緑や花を撮影するのも、逆光が美しいこの時間帯がおすすめです。ちなみに、残波岬の青い海と空を狙いたいならベストタイムは午前中。いこいの広場内をのんびり散歩しながら、夕焼け撮影のお気に入りポイントを探しておきましょう。
 夕焼けの撮影は、日没の1時間~30分前には余裕を持ってスタンバイしておきたいですね。なぜって、チャンスは1日1回で時間は後戻しできないでしょう。撮影ポイントから被写体を眺めて、どんな画角にするのか、レンズは? フィルターは?と、一度きりのチャンスを逃さないようにイメージを膨らませておきましょう。

残波岬へのアクセス途中にある、立ち寄りスポット

  残波岬のある読谷村内には観光スポットがいくつもあります。アクセス途中に気になるスポットに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

  • 本土では珍しい形状の門構えと琉装(沖縄の衣装)
  • 工房の奥には登り窯。たくさんの器が焼き上がるのを待つ達人
  • 琉球史ヒーローのひとり、護佐丸が築城した座喜味城
おすすめポイント
  残波岬の日没時間が沖縄一遅いことを利用して、読谷村内の充実した観光スポットを巡りながら、残波岬の夕陽を1日のゴールにしてみましょう。効率良くまわれるように、地図を広げて作戦を練るのも楽しいですね。体験型施設の「むら咲きむら」では、昔ながらの沖縄文化を体験できます。各工房をまわってやちむん(焼き物)を探せる「やちむんの里」もいいですね。歴史を感じのんびりとした時間を過ごしたいなら「座喜味城跡」。気分は読谷の風任せ。さて、どこから巡ってみましょう?

残波岬から近い絶品グルメスポット3選

  残波岬から車で20分程度で行けるおすすめの3店を紹介します

  • おうちのようなのんびりした空間
おすすめポイント
  残波岬のある読谷村は美しい海に面しており、その景観の良さを活かした個性的な店が点在しています。一つ目の「島やさい食堂 てぃーあんだ」は民家を改築した開放的な店内で、沖縄の食材をたっぷり使った体に優しい食事を楽しめます。庭からは海が見え、開け放たれた室内を抜ける潮風が心地よいです。「浜辺のキッチン もめんばる」はさらに海のすぐそばにあります。目の前の海に沈む夕陽は圧巻です。「パン屋 水円」は、シンプルな材料で焼き上げた滋味あふれるパンが人気。イートインができるので休憩におすすめです。

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編集部の視点
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残波岬への交通アクセス・施設情報

  那覇空港からは国道332号線から国道58号線に入りまっすぐ北上。読谷村喜名交差点を左折し県道12号線を直進、高志保交差点を右折し県道6号線を進み、残波入口交差点を左折、道なりに進み突きあたりに残波岬があります。

車・レンタカーで

  那覇空港から車で約1時間10分。那覇空港からは国道332号線から国道58号線に入りまっすぐ北上。読谷村喜名交差点を左折し県道12号線を直進、高志保交差点を右折し県道6号線を進み、残波入口交差点を左折、道なりに進み突きあたりに残波岬があります。沖縄自動車道 那覇ICから乗り、沖縄南ICで下車して国道に入り約50分。

さらに詳しく知る⇒ 那覇空港から残波岬の距離と所要時間の目安

路線バスで

  那覇バスターミナルより、28番、バス停残波岬公園下車、徒歩約5分(乗車時間約1時間30分)。

観光周辺ポイントから

  やちむんの里から、車で約22分。
むら咲むらから、車で約10分。
座喜味城跡から、車で約12分。

施設情報

  【住所】沖縄県中頭郡読谷村字宇座

【電話番号(問い合わせ)】098-982-9216(読谷村役場)

【利用料金】無料

【駐車場】無料

残波岬Q&A

Q 日没の時間帯は?
A 本土に比べて西側にある沖縄の日没は遅い。夏至の頃は20時過ぎまで明るいので、夕焼けを楽しむには19時頃に到着すれば大丈夫です。10月から2月頃は18時過ぎには暗くなるので、17時過ぎに残波岬に到着できていれば安心です。
Q 灯台の中に上がることはできる?
A 灯台への立ち入りは禁止されています。
Q 近くに飲食店はあるの?
A いこいの広場内にも食堂があり、近くにはリゾートホテルや観光施設、他にも多くの飲食店があります。読谷で焼かれたやちむん(焼き物)の器を使った沖縄そばを食べるのもおすすめですよ。
Q 駐車場はある?
A 無料駐車場があります。
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CAFE RESTAURANT ル・シャノン

読谷村/自然美を一人占めできるチャイナカフェ

浜辺のキッチン もめんばる

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ぱん工房 おとなりや

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