- てんtoてん
- 全体がびっしりと奄美ツタに覆われた洋館風の建物は、一見するとそば屋には見えない。店内もギャラリーのような落ち着ける上品な雰囲気。店の名前は人と人を結ぶ「点と点」の意味が込められている。長寿県を作った昔の人たちが、自宅で食べていたそばを再現した「木灰すば」、稲作300年の伝統を持つ西表のアカマヤー米を使った「古代米おにぎり」、店主が保存会のメンバーでもある「ぶくぶく茶」など、どのメニューにもこだわりの物語がある。スタッフのホスピタリティあふれる接客も特筆もの。
編集部のおすすめ
沖縄の伝統や昔から伝わる素材を大切にしている店。麺、スープはもちろん「古代米おにぎり」に添えられた肉みそまですべてにこだわっている。沖縄県内でも人気のある店なので、少し早めか平日に行くのがおすすめ。
- 沖縄そば専門店
いしぐふー 小禄具志店
- 沖縄のブランド豚・アグーを使った旨みたっぷりの贅沢スープにコシのある自家製麺、黄金色の卵焼き、そしてトロトロの炙りソーキ。パクッとほおばると、口の中に広がる香ばしさと、とろける柔らかさが絶妙。カツオ節をトッピングすると、また違う味が楽しめる。ワサビと辛子はお好みで。
編集部のおすすめ
「いしぐふー」はダシ、麺、具材はもちろん、器にまでこだわりを持つ店。別店舗ではアグー豚のダシのほかにも鶏ダシ、鰹節ダシなどをつかったそばを提供している。
- そば処 玉家(たまや)豊崎店
- ソーキそばが人気の玉家からのれん分けした、家族経営のアットホームなそば店。かつおだしメインのスープはコクがあるのにあっさり味。ソーキや三枚肉は丁寧にあく取りを行い、ホロリとした食感を大事にしたもの。てびちはそばだしで煮込んで、ぷるぷるのゼラチンにうま味を十分に染み込ませている。
編集部のおすすめ
細麺とバランスの良いあっさりとしたダシが特徴。別添えのフーチバー(ニシヨモギ)を入れると風味が変わっておいしい。
- けんぱーのすばやー
- カツオの風味が利いたコクのあるだし。ほど良い甘みのトロトロ軟骨ソーキとコシのある細麺。安定した味を保ち、常に迅速なサービス提供を心掛けている。まず、自慢のスープを味わってほしいという思いからトッピングは別盛りに。
編集部のおすすめ
ダシがおいしい店のジューシー(沖縄風炊き込みご飯)はおいしい!別添えの具材をのせて食べるのもおすすめ。
- 自家製麺 木灰そば とらや
- 「麺作りの難儀なおもしろさに魅せられちゃってね」と、照れ笑いする店主が、火に木を焼べ灰にし、麺の出来を左右する灰汁を作り出す。灰汁のミネラルいっぱいの水、小麦粉を練り上げて、やっとこだわりの伝統麺が完成。コシの強さも際立ち、麺のうま味もひとしお。だしはあっさりだが、深みのあるおいしさ。そのだしを作るかつおの風味が店内に漂い、こだわり沖縄そばへの期待がいや応なしに高まってくる。入口格子の隙間からこぼれる陽光や器の重厚感が温かい雰囲気で、トータルで心地いいそば店。
編集部のおすすめ
「木灰そば」とは中華麺に使う「かん水」の代わりに木灰を浸した水の上澄み液を使ったもの。沖縄そば本来の風味があると県内での人気も高い。
- 宮里そば
- 名護の地元民「なごんちゅ」がビーチパーティーの帰りや、家族で遊びに出かけた帰りに行きたくなるそば店、それが「宮里そば」。広い店内は地元民、観光客問わず常に賑わっている。一番人気のソーキそばは、あっさりとしたスープの上に、しっかり味がしみたソーキと結び昆布がのっている。
編集部のおすすめ
沖縄そば店ではめずらしい、カレーやミートソーススパゲティも人気。ちなみに、沖縄県ではミートソーススパゲティにトーストがセットになっているのが一般的で、この店も例外ではない。
- 高江洲そば
- 沖縄県中部の浦添市にある「髙江洲そば」は、沖縄の伝統料理の「ゆしどうふ」と「沖縄そば」が一度に味わえる人気の沖縄そば屋だ。ゆしどうふとは、にがりを入れて固まりはじめた、型に入れる前のふわふわした豆腐のこと。
ほのかに塩味のついた、ほろほろとした食感のゆしどうふと、とろとろに煮込まれた、軟骨の存在を感じさせないソーキ。そしてスープがほどよくからむちぢれ麺と、あっさりめな味わいに仕上げられたスープ。これらに錦糸卵、ねぎが加わることで、沖縄そばの奥深い一面が楽しめるそばだ。昼どきともなると店は混雑し、駐車場は満車となるが、順番待ちをしてでも食べたい。
編集部のおすすめ
まるで茶碗蒸しのような柔らかな触感の「ゆしどうふ」は胃にも優しい一品。スープも含めて一杯丸ごと食べられてしまう。
- 栄町ボトルネック
- 夜の栄町市場の原点、「栄町ボトルネック」は、昭和レトロな雰囲気を持つ店。オーナーの知念保さんがブルースシンガーということもあり、ギターなどの楽器もディスプレイされている。不定期だが県内外アーティストの投げ銭ライブを行うこともあるそうだ。また、栄町ボトルネックといえば、沖縄そばのおいしい店として評判。締めの一杯にいかが。
編集部のおすすめ
麺と具材が入った丼とアツアツのスープが入ったやかんが提供されるのが特徴。本来は居酒屋だが、締めとしてそばだけを食べにくる人も多い。
- きしもと食堂
- 初代の作り方をそのまま引き継ぐ、老舗そば屋のきしもと食堂。木灰からとった灰汁(あく)を使って作る麺に、豚骨とカツオ風味のスープがよく絡む。かつてカツオ漁で栄えた地域の誇りとして、飴色になるほどのカツオ節を使用。昔ながらの味は、世代を超えても愛される。
編集部のおすすめ
美ら海水族館から車で約10分の場所にある店。土、日曜日はオープン前から行列ができるほどの人気店。平日か時間をずらしていくのがおすすめだ。
- そば家 玉那覇ウシ商店
- 西武門交差点近くにあり、赤壁と黄色の窓枠がポップなかわいらしいそば屋。店名は、店主の祖母であるウシおばあちゃんの名前にあやかって名付けられた。店内にはウシおばあちゃんの生前の写真や、なぜか闘牛の写真も飾られているなどユニークな空間。毎日手打ちで作られる自家製麺は、その日の天候や気温によって丁寧に調整され、つるつるとしたのど越しと歯応えが絶妙。スープもかつおだしのあっさりながらも後を引くおいしさ。
編集部のおすすめ
中華麺のようなプルンとしてのど越しの良い手打ち麺が特徴。女性でも一杯食べきれる量なので、男性客はジューシーを頼む人も少なくない。