龍の船と、端午の節句の意外な関係性
昔、中国の楚という国に、屈原(くつげん)という人徳のある政治家・愛国詩人がいた。屈原は高潔で時流に迎合することを好まず清く正しく生きてきたが、その志は王や臣下に理解されず、楚の国から追放された。その悲しみから、旧暦5月5日に揚子江の南の川に身を投じて水死し魚腹に葬られたという。国民はそのことを悲しみ、屈原の霊を慰めるために龍船を浮かべて競漕する行事ができた。また、屈原を魚腹に葬られないよう竹筒に米を詰めて川に投じ、魚群を追い払ったのだそうだ。これが中国の粽(ちまき)の始まりとなったといわれており、端午の節句に粽を食べる習慣に発展する。
沖縄では端午の節句の前日、旧暦5月4日が爬龍船行事の日となり、「ユッカヌヒー(四日の日の訛り)」といわれるようになっていった。ちなみに、ユッカヌヒーには子どもは玩具を買ってもらえる風習があったそう。
【場所】
沖縄県那覇市港町1丁目 那覇港新港ふ頭
【電話番号(問い合わせ)】
098-862-1442(那覇市観光協会)
098-862-3276(那覇市観光課)
【開催日時】
例年5月3日、4日、5日 10時~21時