ヒオウギアヤメ／厚岸・原生花園あやめヶ原

散策路からヒオウギアヤメをはじめ多彩な花々を鑑賞できる

釧路の観光スポットの一つが北太平洋シーサイドライン「岬と花の霧街道」にある、原生花園あやめヶ原。北太平洋シーサイドラインは十勝管内の広尾町から根室市のノサップ岬までの海岸線、およそ約321キロの総称。その中で釧路町・厚岸町・浜中町の海岸線沿いは奇岩・絶壁が織り成す風景や湿原の風景が楽しめ、岬と花の霧街道と言われている。

原生花園あやめヶ原は厚岸町から浜名町に向かう途中にある景勝地。標高約100メートルのチンベの鼻と呼ばれる岬にある、広さが約100ヘクタールの広大な原生花園。中央には散策路があり、ヒオウギアヤメ・エゾフウロなどの海浜植物やハクサンチドリやキクバクワガタなどの100種類以上の植物を鑑賞することができる。特に6月～7月に約30万株ものヒオウギアヤメが咲き誇る風景は圧巻。放牧された馬がヒオウギアヤメを食べ残した結果、大群落ができ、今でもヒオウギアヤメを守るために馬が放牧されている。

ヒオウギアヤメはカキツバタとよく似ているが、真ん中に白い部分がある花だ。アヤメ科アヤメ属に分類される多年草で、中部以北の深山の湿原などに自生している。和名は、葉の出方が檜扇に似ていることから名付けられた。文仁親王妃紀子殿下の印でもある。また、原生花園あやめヶ原は断崖絶壁のため、太平洋の海岸線も一望できる。

【住所】北海道厚岸町末広321番地
【交通】JR：根室本線厚岸駅からくしろバスで約30分あやめケ原入口下車、徒歩約10分　　
　　　　飛行機：釧路空港から車で約1時間15分
【駐車場】無料81台
【入園料】無料
【問い合わせ】0153-52-4355 /厚岸町総合観光案内所
【備考】URL　http://www.akkeshi-town.jp//