平たく、鮮やかな色彩の独楽が宙を舞う
約400年前(慶長年間)から熊本地方に伝わる独楽。手のひらほどの大きさで、鮮やかな5色に彩られた平たい形をしています。
円盤状の胴体の中心に、先の太い釘が打ち込んであり、回す場合には、細長い紐を釘の根元にかけ、空中で紐を引き、紐に乗せたまま回転させます。普通の独楽は地面で回すイメージですが、「ちょん(宙を)かけ(駆ける)」という名前の由来通り、この独楽は空中で回すのが特徴です。古くは武士がたしなみ、昭和初期は県内の子どもたちの間で遊ばれていました。現在では、肥後ちょんかけ独楽を回す技法は、熊本市の無形文化財にも指定されています。
見た目も鮮やかな独楽は、工芸品として熊本土産に最適です。だが、せっかく購入したら、難易度は高いが独楽回しに挑戦してみてはいかが。
【備考】
熊本県伝統工芸館「工芸ショップ匠」をはじめ、県内観光地のお土産物屋で販売されている。