今年も冷やし中華始まる! 神保町で一度は食べたい名店の絶品「冷やし中華」5選

唯一無二のタレの味!創業116年の名店『揚子江菜館』

『揚子江菜館』の「五色涼拌麺」1540円
『揚子江菜館』の「五色涼拌麺」1540円

 まず最初は、「冷やし中華」をいち早く日本で出した店として知られ、メディアにもたびたび登場する『揚子江菜館』。

 同店の「冷やし中華」は「五色涼拌麺」というもので、1540円と正直やや強気な価格設定です。しかし、「富士山や日本の四季を模した」と言われる麺、具材、タレはここでしか味わえないもので、前述の伝説と合わせて考えれば「神保町の冷やし中華」を語る上で絶対にハズすことができないお店です。

盛られた麺は、富士山を模しているそうです
盛られた麺は、富士山を模しているそうです

 盛りと具材のビジュアルが綺麗で「さすが草分け!」という印象です。気さくな店主によれば「高く盛られた麺は、創業当時にお店の窓から見えた富士山、華やかな食材は日本の四季をイメージしている」とのこと。

 肝心の味も高級店ならではのもので、麺は細いのにコシと小麦の味わいを感じることができ、口当たりが最高。また、10種類に及ぶ具材とべっ甲色の甘酸っぱいタレとの相性も抜群です。特にタレは深みのある甘さに対し、マイルドな酸味が口の中に広がり、これまでに味わったことがない、唯一無二の味。店主も「何度も何度も配合を研究してきたもので、他店では絶対に真似できない」と語ってくれました。確かに絶品!

●SHOP INFO

店名:揚子江菜館(ようすこうさいかん)

住:東京都千代田区神田神保町1-11-3
営:11:30~22:00(L.O.21:30)
休:年末年始

繊細な味付けに技がキラリと光るあっさり系!『新世界菜館』

『新世界菜館』の「冷やし中華」1320円
『新世界菜館』の「冷やし中華」1320円

 続いては同じく高級店のカテゴリーに入る『新世界菜館』の「冷やし中華」。メニューには、3種類の「冷やし中華」がありますが、オーソドックスな「冷やし中華」は1320円と、こちらもまた庶民には手が出しにくい価格設定。ですが、ここでしか味わうことができないあっさり系の繊細な味わいをいただけるとあり人気のお店でもあります。

真っ白の麺が上品で、女性でも臆することなくいただける「冷やし中華」
真っ白の麺が上品で、女性でも臆することなくいただける「冷やし中華」

 着丼した「冷やし中華」は白を基調にした印象で、かなり上品な雰囲気。白い麺は程よい弾力があり、コシも良くツルツルです。また、タレもあっさりめで、複雑に酸味、甘味、塩味が絡み合う繊細な味わいで、鶏焼豚、エビ、きゅうり、錦糸卵、紅生姜といった具材を引き立てています。

 女性の中には「『冷やし中華』を食べに行きたいが、中華はちょっと気が引ける」なんていう声もあるようですが、丁寧な接客、落ち着いた店内の雰囲気と合わせて、そういった方にも存分に楽しんでいただけるように思います。

●SHOP INFO

店名:新世界菜館(しんせかいさいかん)

住:東京都千代田区神田神保町2-2 新世界ビル
営:11:00~15:00 (L.O14:40)、17:00~22:00 (L.O21:20)
休:年末年始

「冷やし中華」はやっぱコレ的な安心の味!『中華 成光』

『中華 成光』の「冷やし中華」920円
『中華 成光』の「冷やし中華」920円

 続いて、『中華 成光』の「冷やし中華」をご紹介します。神保町の町中華名物として「半ちゃんラーメン」(ラーメン+半炒飯)が有名ですが、その「御三家」として『さぶちゃん(閉店)』、『伊挟』と並ぶ名店として知られています。ザ・町中華的なメニューがズラリと並ぶなかに、毎年この時期から始まるのがこちらの「冷やし中華」です。

黄色い麺に濃いめのタレがバッチリ合う「ザ・昭和な『冷やし中華』」
黄色い麺に濃いめのタレがバッチリ合う「ザ・昭和な『冷やし中華』」

 具材は錦糸卵、紅ショウガ、チャーシュー、トマト、春雨です。焼き豚はスライスされていませんが、圧倒的な存在感を放っています。その下に見え隠れする黄色い麺と濃いめのタレが“ザ・昭和な「冷やし中華」”感を放っており、これが実にうまい! モチモチとした弾力のある麺に、濃い目のタレがバッチリ合い、具材はあくまでもサブ的な印象さえ覚えます。昭和世代には、たまらない「冷やし中華」です。

●SHOP INFO

店名:中華 成光(ちゅうか なりみつ)

住:東京都千代田区神田神保町2-23
営:11:15~15:00、17:00~21:30、土曜11:15~15:00
休:日曜、祝日