ヴァンガードってどんなクルマ?
2018.12.02
ヴァンガードってどんなクルマ?
2007年8月に、当時レクサス店扱いになったハリアーと、販売を終了したクルーガーの後継としてデビューした「ヴァンガード」。
RAV4と共通のプラットフォームを使い、それをロングボディ仕立て、「Active & Luxury」をテーマに開発されたミディアムクラスの高級SUVです。
1997年登場のハリアーから連綿と続く、トヨタにおけるスタイリッシュSUVの1台のヴァンガードを振り返ってみましょう。ここでは、廉価グレードである240Sを基準に解説します。
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※価格は支払総額
エクステリアの特長
■トヨタ ヴァンガード 240S(5人乗り)
全長×全幅×全高:4,570mm×1,855mm×1,690mm
ホイールベース:2,660mm
最低地上高:190mm
車両重量:1,685kg
乗車定員:5名
タイヤサイズ:225/65R17
サスペンション:(前)ストラット式 〈スタビライザー付〉/(後)ダブルウィッシュボーン式 〈スタビライザー付〉
エクステリアデザインは、当時のトヨタブランドのデザインフィロソフィ「VIBRANT CLARITY」をベースに、アーバンなライフスタイルに応えることをテーマに仕上げられたもので、ほどよいシャープさと塊感を感じさせる大人の仕上がりになっています。
レクサス店扱いとされた2代目ハリアーと比較すると、華やかさというポイントではやや劣るものの、飽きのこない、今乗っても古臭さを感じさせない普遍的なデザインであるとも言えます。
インテリアの特長
インテリアは、センタークラスターやドアトリムにはブロンズ調加飾を採用。さらに本革とスエードを組み合わせたシートを設定するなど、上質であることを求めたデザインです。
リクライニング機構付きのセカンドシートは、6:4分割可倒式。3列シートのサードシートは、5:5分割の床下収納で、多彩なシートアレンジも魅力でした。
また3列シートの存在は、当時、3列7名乗車のスタイリッシュSUVが少なかったこともあり、幅広い購買層に訴求することができました。
今回基準にしているモデルは5人乗りですが、7人乗りにもぜひ注目してみてください。
パワートレインをチェック
■トヨタ ヴァンガード 240S 5人乗り
エンジン:直列4気筒 DOHC
排気量:2,362cc
最高出力:125kW(170ps)/6,000rpm
最大トルク:224Nm(22.8kgm)/4,000rpm
10・15モード燃費:12.6.km/L
トランスミッション:Super CVT-i
駆動方式:4WD
ヴァンガードのパワーユニットは、240Sに搭載されていた2.4Lと、350Sに搭載された3.5Lという2種類のV6ガソリンエンジンが用意されていました。
3.5Lエンジンは、最高出力206kW(280ps)、最大トルク344Nmを発揮。自然吸気エンジンでゆったりと走る確かな高級感はなかなかのものです。
優れた環境性能が求められる現在では、エンジンのダウンサイジングや、ターボやスーパーチャージャーによる過給、さらにはハイブリッドなどが主流で、少し前のメカメカしい3.5L V6エンジンの余裕かつなめらかなフィールで、ゆったりとクルージングするというのもまた違ったSUVの楽しみ方かもしれません。
駆動方式は、当初4WDのみ。4WDには、ステアリング制御(EPS)とブレーキ制御(ABS、VSC)、駆動力制御(VSC、TRC)を協調制御するS-VSCと、FFと4WDを自動的に制御するアクティブトルクコントロール4WDを組み合わせたシステムが備わっています。これにより、滑りやすい路面状況で、車体を安定させます。
また、350S、350S Gパッケージには、4WD LOCKモードを標準装備。ぬかるみなどには強い味方となってくれるでしょう。
まとめ
今回ご紹介したヴァンガードは、350S系が2010年に、240S系も2012年に販売を終了。中古市場では、比較的求めやすい価格になっています。
クーペスタイルのため荷室が犠牲になった現在のクロスオーバーSUVに比べ、荷室の使い勝手に優れ、自然吸気エンジンのなめらかな加速感が魅力のヴァンガード。3列シートのSUVが欲しいとお考えの方にも、おすすめできるモデルです。
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