NPFC、サンマ漁獲枠25%削減

2023年3月28日

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世界のサンマ漁獲量と日本のシェア

 北太平洋漁業委員会(NPFC)は22~24日の3日間、札幌市内のホテルで第7回年次会合を開き、サンマの年間総漁獲枠を、2022年までの33万3750トンから25%削減し、25万トンとすることを決めた。適用年は23年と24年。現行の漁獲水準のなお2倍以上で、実効性が問われる結果となった一方、新たに小型魚の保護策強化や漁獲努力量削減措置も決まり、歴史的不漁が続くサンマの資源保護に向けて一定の前進をみた。

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 会議には日本、台湾、中国、ロシアなど加盟する9か国・地域が参加。冒頭を除いて非公開で行われ、終了後に水産庁資源管理部の髙瀨美和子審議官(政府代表)らが記者会見で内容を説明した。

 総漁獲枠については、台湾や中国が操業する条約水域(北太平洋公海)の漁獲可能量(TAC)を22年までの19万8000トンから15万トンに削減、日本、ロシアは排他的経済水域(EEZ)内の漁獲量を計10万トン以内(22年13万5750トン以内)に抑えることとした。22年からの削減率は公海、EEZとも25%前後。[....]