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ワイルドターキーとは?
ワイルドターキーとはどんなウイスキーなのでしょうか? ここでは、名前の由来や歴史について触れ、ワイルドターキーの誕生にせまります。また、製法についてご紹介し、ワイルドターキーの味わいとどのように関係しているのか解説します。
ワイルドターキーの名前の由来
ワイルドターキーという名前は、七面鳥狩りに由来します。
現在ワイルドターキーを蒸留しているワイルドターキー蒸留所は、1869年にトーマス・リピーが開設した家族経営の蒸留所が起源です。1940年のある日、この蒸留所の幹部が、野生の七面鳥の狩りに出かける友人たちに、自分たちの蒸留所のウイスキーを振る舞いました。このとき飲んだ友人の一人が「ワイルドターキー」と名づけたことで、ワイルドターキー・バーボンの歴史が始まります。
七面鳥狩りがきっかけになっているため、ワイルドターキーのボトルには七面鳥が描かれています。当初は正面を向いていた七面鳥ですが、1999年から現在の横向きイラストに変更。理由は定かではありませんが、一説には七面鳥の目が怖いという声があったからとも言われています。
ワイルドターキーの歴史
1869年にトーマス・リピーが開設した蒸留所は、一旦リピー家の手を離れることになりますが、1905年に息子たちが買い戻します。1920年から1933年に、アメリカでは禁酒法が施行され、ウイスキー蒸留所のほとんどが廃業に追い込まれました。そのような厳しい状況からリピー蒸留所は立ち直り、1940年にワイルドターキーを作り出します。第2次世界大戦後に、アイゼンハワー大統領が愛飲していることが報じられたことを契機に、知名度を増していきました。
1954年にはジミー・ラッセルが入社。歴代の蒸留家から技術を学び、1978年にはハチミツを使用したバーボン・リキュールを開発します。バーボンの新たな分野を開拓する一方で、ワイルドターキーの製造監督を務め、伝統の味を守ることにも貢献しました。現在ではその息子のエディ・ラッセルが跡を継ぎ、蒸留所の最高責任者を務めています。
ワイルドターキーの製法や味わい
蒸留所の元最高責任者を務めたジミー・ラッセルは、彼の入社以来60年以上、ワイルドターキーの味や製法は変わっていないと語っています。なぜワイルドターキーが世界中のウイスキー愛好家をうならせ、おすすめされるのか、その製法から探っていきましょう。
自家製酵母使用や年4回の品質検査の徹底
ワイルドターキーは素材の品質にこだわって作られています。バーボンの主原料であるトウモロコシは、ケンタッキー州インディアナ平野で取れる遺伝子組み換えでないものだけ。自然由来の原料にこだわる人にもおすすめできるウイスキーです。
そのほかの原料も、大麦麦芽はモンタナ州から、ライ麦はドイツから、ワイルドターキーに最適な種類を取り寄せて使用しています。これらの原料は1年に4回もの品質検査を受けており、厳選された素材だけがワイルドターキーの製造に使われます。
また使われている酵母は、ジミー・ラッセルが入社したときから、自家製にこだわっています。変わらず受け継がれてきた酵母が、ワイルドターキーの味を今に伝えているのです。
低めのアルコール度数で蒸留
ウイスキーの中でも、バーボンを名乗るためにはいくつかの製造条件を満たす必要があります。そのうちの一つが蒸留時のアルコール度数であり、規定では80%以下と決まっています。しかし、ワイルドターキーは60〜65%と、かなり低いアルコール度数で蒸留をしています。蒸留時だけに限らず、熟成用の樽に保存するときのアルコール度数も低めです。(規定が62.5%に対して54〜55%)
アルコール度数が高い方がより多くの製品を出荷できるので、経営的に見れば有利です。しかし、アルコール度数を低く蒸留することで穀物からの風味を残しています。さらに、熟成するアルコール度数が低いことで、出荷時にアルコール度数を調整するために足す水の量を減らせます。これにより、樽出しの原酒に近い、風味豊かなワイルドターキーを実現。ガツンとパワフルなバーボンが好きな人に、おすすめですよ。
ワイルドターキーのおすすめの種類一覧
ワイルドターキーの名を持つボトルは豊富な種類があるので、自分に合うウイスキーを探すのが大変ですよね。バーボンの中にもカスクストレングスやシングルバレルの商品があり、銘柄だけでは判断できません。ここではおすすめの銘柄と定価についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ワイルドターキー スタンダード
出典:Amazon
ワイルドターキー・スタンダードは、6年〜8年熟成させた原酒をブレンドしたバーボンです。アルコール度数が高い商品が多いワイルドターキーですが、このスタンダードは40.5%に抑えてボトリングされています。
アルコール度数が低くても、ワイルドターキー特有のバニラを想わせる香りとスパイシーな余韻はしっかりと感じられます。ほかのボトルよりソフトな飲み口になっているため、バーボンベースのカクテルにして飲む人や、ウイスキーを飲み始めたばかりの人におすすめです。
ただし、ワイルドターキーの魅力である加水量を抑えた味わいを楽しみたい、という人には物足りないかもしれません。もっとも安価なボトルであることも踏まえ、ワイルドターキーの入口としてお試しください。
アルコール度数 | 40.5% |
種類 | バーボン |
原酒熟成年数 | 6年〜8年 |
定価(税込) | 700ml:2,926円 |
ワイルドターキー8年
出典:Amazon
ワイルドターキー8年は、ワイルドターキーを代表するボトルです。樽出し原酒の姿を強く残すアルコール度数50.5%の重厚な味わいには、作り手のこだわりが投影されたコクと甘みをバランス良く感じられます。特に、ボトリング時の加水量が少ないため、ライ麦由来のスパイシーさと、ホワイトオークの新樽由来のバニラ香をダイレクトに伝えてくれます。
熟成年数が長い12年や13年、カスクストレングスのレアブリードなど、ワイルドターキーは商品バリエーションが豊富です。しかし、それぞれのボトルの違いを明確にしたいならば、このワイルドターキー8年から始めることをおすすめします。
アルコール度数 | 50.5% |
種類 | バーボン |
原酒熟成年数 | 8年以上 |
定価(税込) | 700ml:4,158円 |
ワイルドターキー13年
出典:Amazon
ワイルドターキー13年は、13年以上も熟成させた原酒のみを使用して作られています。バーボンと名乗るために必要な熟成期間は2年で、平均的なバーボンの熟成期間が4年〜6年ですので、貴重な超長期熟成バーボンの1つです。
ホワイトオーク樽で熟成させたウイスキーの特徴であるバニラ香に、洋梨のような香りも加わり、よりフルーティーな印象になっています。スパイシーさも洗練され、長く繊細な余韻を楽しめますよ。
ワイルドターキーは2000年に熟成庫の火災があり、多くの原酒が消失しました。失ったウイスキーは取り戻せないため、13年のような長期熟成ボトルは常に終売のリスクを抱えていることをご認識ください。そのため、気になる長期熟成の銘柄があれば、早めに購入することをおすすめします。
アルコール度数 | 45.5% |
種類 | バーボン |
原酒熟成年数 | 13年以上 |
定価(税込) | 700ml:8,800円 |
ワイルドターキー マスターズキープ リバイバル
出典:Amazon
ワイルドターキー・マスターズキープ・シリーズの第3弾となるリバイバルは、オロロソシェリーカスクで追熟させたボトルです。基になるウイスキーは12年〜15年の長期熟成原酒であり、それだけでも贅沢なお酒といえます。さらに、追熟に使用するカスク(樽)もエディー・ラッセル自身がスペイン中を探し回り、数ある中から選び抜いた20年ものです。
オロロソシェリーのカスクで仕上げることにより、味わいはソフトでクリーミーになり、香りにチェリーパイやレーズンが加わります。ワイルドターキーのスパイシーさは落ち着き、余韻に長く残るように。2018年に数量限定で販売されているため、市場に残っているボトルはわずかです。もし見かけた場合には、次の機会はないと思って試してみることをおすすめします。
アルコール度数 | 50.5% |
種類 | バーボン |
原酒熟成年数 | 12年〜15年 |
定価(税込) | 750ml:22,000円 |
ワイルドターキー マスターズキープ コーナーストーン
出典:Amazon
ワイルドターキー・マスターズキープ・シリーズの第4弾となるコーナーストーンは、ワイルドターキー史上、最も熟成期間の長いライウイスキーです。その熟成期間は9年〜11年。エディー・ラッセルが貴重な原酒を選りすぐり、ライ麦由来のスパイシーさ溢れるボトルに仕上げています。
長期熟成によるホワイトオーク樽の香りが豊かで、そこにブラックペッパーのようなスパイシーさが加わっています。ハチミツや焼きりんごの甘みを感じつつも、あくまでフィニッシュはクリーン。甘味とスパイシーさの調和が取れ、心地よい余韻が長く続く爽快な一本です。
このマスターズキープ・シリーズも2019年に数量限定で発売し、現在は終売済み。街で見かけたら、すかさず飲むことをおすすめします。
アルコール度数 | 54.5% |
種類 | ライウイスキー |
原酒熟成年数 | 9年〜11年 |
定価(税込) | 750ml:22,000円 |
ワイルドターキー マスターズキープ ボトルドインボンド
出典:Amazon
ワイルドターキー・マスターズキープ・シリーズの第5弾となるボトルドインボンドは、17年熟成された原酒を使用したバーボンです。それだけでなく、アメリカの消費者保護法の一つである「ボトルドインボンド法」に基づいて製造されています。
ボトルドインボンドとは、次に挙げるすべての要件を満たした製品にのみ、つけることができる名称です。
- 単一の蒸留所、同じ蒸留機、単一の蒸留シーズンの製品
- 政府監督下の連邦保税倉庫で、最低4年間熟成された製品
- 最低50%のアルコール度数で瓶詰めされた製品
- 生産施設とボトリング施設が異なる場合は、両方の証明書が記された製品
厳しい条件をクリアできる原酒は少なく、日本での販売数量はわずか6,000本のみ! 完全限定版で終売済みあることから、ウイスキーコレクターにもおすすめです。
アルコール度数 | 50% |
種類 | バーボン |
原酒熟成年数 | 17年 |
定価(税込) | 750ml:22,000円 |
ワイルドターキー レアブリード
出典:Amazon
ワイルドターキー・レアブリードは、6年、8年、12年と、熟成期間が異なる原酒をブレンドした、カスクストレングスのバーボンです。カスクストレングスとは、加水によるアルコール度数の調整をせず、貯蔵されていたままボトリングすることを意味します。そのため、アルコール度数は58.4%と、ほかの銘柄よりも高くなっています。
カスクストレングスの強みは、より多くの香味成分を含むため、ワイルドターキーの本質が掴みやすい点です。より奥深くまでワイルドターキーの味わいを理解したい人には、レアブリードを飲むことをおすすめします。ストレートで飲むだけでなく、少しずつ水を足して味の変化を追いかけていくと楽しいですよ。
アルコール度数 | 58.4% |
種類 | バーボン |
原酒熟成年数 | 6年、8年、12年 |
定価(税込) | 700ml:6,798円 |
ワイルドターキー ライ
出典:Amazon
ワイルドターキー・ライは、ライ麦を51%以上使用して作られたライウイスキーです。ワイルドターキー8年より甘さが控えめである一方で、スパイシーさが際立っています。
ライウイスキーと名乗るためには、2年以上の熟成が必要です。ワイルドターキー・ライは、基準より長い4年〜5年熟成の原酒を使用しています。そのため、オーク樽に由来するバニラのニュアンスをしっかりと感じ取れるようになっています。
そのまま飲んでもおいしいワイルドターキー・ライですが、カクテルのベースとしてもおすすめです。ベルモットを使ったマンハッタンや、アブサンを加えたサゼラックは、ワイルドターキー・ライと相性がいいので、ぜひお試しください。
アルコール度数 | 40.5% |
種類 | ライウイスキー |
原酒熟成年数 | 4年〜5年 |
定価(税込) | 700ml:4,532円 |
ワイルドターキー ケンタッキースピリット
出典:Amazon
ワイルドターキー・ケンタッキースピリットは、シングルバレルのバーボンです。ブランドの歴史は古く、ワイルドターキーの主力銘柄であるワイルドターキー101、カスクストレングスのレアブリードに続く3番目のボトルです。
シングルバレルとは、文字通り単一の樽に貯蔵されていたウイスキーという意味。通常はいくつもの樽の中身を混ぜ合わせ、ウイスキーの味を一定にしてから出荷します。あえてほかの樽と混ぜることなくボトリングすることで、熟成の違いに生まれた個性を残したウイスキーにしているのです。
熟成年数は非公表ですが、8年〜10年程度と言われています。ワイルドターキー8年と同程度のランクですが、樽による味の違いを含めて楽しみたい人におすすめです。
アルコール度数 | 50.5% |
種類 | バーボン |
原酒熟成年数 | NAS (Non Age Statement) |
定価(税込) | 750ml:11,000円 |
ワイルドターキー 101
出典:Amazon
ワイルドターキー101は、ワイルドターキー8年のアメリカ向けボトルです。そのため、日本で購入できる商品には「並行輸入品」と表記されています。
101という数字は、101プルーフの意味が込められています。プルーフとは、イギリスやアメリカで用いられる「蒸留酒のアルコール度数を意味する単位」です。アメリカでは1プルーフで0.5度のアルコール度数に換算できます。そのため101プルーフで50.5度となり、ワイルドターキー8年と同じアルコール度数となります。ただし、同じプルーフでもイギリスでは1プルーフ=0.571度ですのでご注意ください。
「ワイルドターキー101と8年は味が違う」と言う人もいます。真相は不明ですが、出荷先に合わせて味わいを調整していることも考えられます。飲み比べてみて、好みのボトルを確認することもおすすめですよ。
アルコール度数 | 50.5% |
種類 | バーボン |
原酒熟成年数 | NAS (Non Age Statement) |
定価(税込) | 国内定価情報なし |
ワイルドターキー アメリカンハニー
出典:Amazon
ワイルドターキー・アメリカンハニーは、ワイルドターキーにハチミツを混ぜたウイスキーベースのハニーリキュールです。ハチミツの甘みやオレンジの風味が特徴的で、そこにバーボン由来のアルコールがガツっと入ってきます。ストレートやロックといったスタンダードな飲み方をすれば、シトラスやキャラメルのエッセンスも感じ取れるでしょう。
リキュールとしてはアルコール度数が35.5%と高めなので、炭酸水やジンジャエールで割って飲んでも、しっかりお酒として楽しめます。またバニラアイスとの相性もいいので、直接かけて食べるのもおすすめですよ。
アルコール度数 | 35.5% |
種類 | リキュール |
原酒熟成年数 | NAS (Non Age Statement) |
定価(税込) | 700ml:3,069円 |
ワイルドターキー12年に続いて13年も終売は本当?
長いブランドの歴史の中で、ワイルドターキーは銘柄の終売を経験しています。ワイルドターキー13年も終売が決まっています。しかし、ワイルドターキー12年の復活が同時に決まりました。
もともとは、2013年にワイルドターキー12年が原酒不足を理由に終売。その代わりに発売した銘柄がワイルドターキー13年でした。原酒が不足していたためか、13年のアルコール度数は45.5%と低くなっています。一方で今回復活するワイルドターキー12年は、こだわりの50.5%でボトリングされています。原酒不足が落ち着いたと考えられるので、喜ばしい限りです。
終売が決まったワイルドターキー13年の市場価格は、定価よりも数段高くなっています。将来的に同じ種類のボトルが再販することになっても、発売時期によるラベル違いで価値がつくことがよくあります。高値での売却を狙う人は、内容物やラベルが劣化しないよう、保管方法に気を配りましょう。
ワイルドターキーは買取価格も高価でおすすめ
ワイルドターキーは、長い歴史の中で銘柄の入れ替えだけでなく、外見のリニューアルも幾度となく行っています。今も販売されている銘柄であっても、ラベルやボトルの種類によって高い買取価格がつくことがあります。
例えば、再販されたワイルドターキー12年は、2023年現在7,000円前後で購入できます。一方で、2013年に終売した旧ボトルは、その数倍の価格で取引されています。自宅に眠っているウイスキーを見つけた人は、銘柄だけで相場を調べ、安く売ってしまわないように気をつけましょう。
また、マスターズキープ・シリーズのように「期間限定品」のボトルは、贈答用にもおすすめです。限定品という希少性もさることながら、販売からそれほど時間が経っていなくても定価より高い値がついているため、喜ばれるでしょう。
まとめ
この記事ではワイルドターキーに関する基本情報と、種類についてご紹介しました。
ワイルドターキーは、アメリカを代表する名蒸留家のジミー・ラッセルと、エディ・ラッセルによって高い評価を得ています。原料へのこだわりと昔ながらの製法を守りつつも、常に新しいウイスキーの表現方法を模索し続けています。
その成果の1つとして、マスターズキープ・シリーズをリリース。中心に存在する風味は、ワイルドターキー8年にも存在するライ麦由来のスパイシーさと深いバニラ香です。しかし、熟成年数や熟成庫の違い、ボトリング時のアルコール度数を変えることで、新しいワイルドターキーの姿を見せてくれます。
市場での評判もよく、発売から数年しか経っていないにも関わらず、高値で取引されています。もし定価で購入できるのであれば、期間限定品のマスターズキープ・シリーズは即購入がおすすめですよ。
古物商許可証取得。
株式会社ストックラボの鑑定責任者、真贋査定士、及び出張買取責任者。 複数の買取会社でブランド品、アパレル、お酒から不用品まで幅広い商品の買取鑑定・査定を行ってきた鑑定士歴7年のエグゼクティブバイヤー。