【製作発表】ミュージカル『ファインディング・ネバーランド』

製作会見フォトセッションより(左から)夢咲ねね、武田真治、山崎育三郎、濱田めぐみ、杜けあき 
写真提供 ホリプロ 撮影 宮川舞子  

ミュージカル『ファインディング・ネバーランド』の製作発表が、3月27日(月)に東京會舘にて行われた。

小山ゆうな(演出)とキャストの山崎育三郎、濱田めぐみ、武田真治、夢咲ねね、杜けあき、子役キャストの越永健太郎、ポピエルマレック健太朗、生出真太郎、豊田侑泉、小野桜介、長谷川悠大、奥田奏太、谷慶人が登壇。

最初に、劇中から3曲の楽曲披露。小澤時史(音楽監督兼ピアノコンダクター)のピアノ伴奏により、♪「ネバーランド」♪「足元が揺れるとき」♪「行くべき場所」が歌われた。山崎育三郎、濱田めぐみが会場を揺るがすようなボリュームで情感ある伸びのよい歌声を聴かせた。作品の内容は、『ピーターパン』が誕生するまでの物語。Wキャストの3男ピーター役を演じる小野桜介、長谷川悠大が、山崎演じる劇作家ジェームズ・バリ役との心の交流を歌や演技に感じさせた。

続いて、トークセッションでは、出演者が作品や役についてコメントした。山崎が新作ミュージカルに出演するのは、7年ぶりとなる。

山崎育三郎(ジェームズ・バリ)「本読みで涙を流したのは初めて。何のために生きているのか、仕事をするのか、といったことを考えさせられ、自分が本当に大切にしているものに気づかされる作品です。僕自身、子供心を持った大人に憧れます。演じるバリはそんな遊び心を持った人物です」
濱田めぐみ(シルヴィア・デイヴィス)「私も泣いてしまいました。歌が素晴らしく、楽曲で彩られるストーリーです。素直に生きていく難しさと勇気を、大人が子どもから教わります。実際のお芝居でも、子どもたちと演じるのに嘘では演じられず、本当に心が動きます。この作品は、皆さんが心の中で待ち望んでいるような素敵な世界。ぜひ舞台上で経験し、皆さんにも旅して欲しいと思います」
武田真治フローマン/フック船長)「僕も涙しました。日本語の訳詞が美しくて素晴らしい。役は、2012年以来、11年ぶりにフック船長を演じます。ダークな部分として現れる登場の仕方がカッコいいので、ぜひ見どころのひとつに付け加えさせてください」
夢咲ねね(メアリー・バリ)「子どもの頃から『ピーターパン』が好きで、よく観ていました。ファンタジーの裏に、こんなドラマティックな実話が存在していたんだな、と。大人になるとはどういうことなのか、好きや楽しいといった感情をいつのまにか押さえつけているのではないのか。でも、今このような職業をさせていただいているのは、そういう感情が根底にあるからだと思います。子ども心を持つバリさんについていけない彼の妻を演じますが、私の立場は子どもと大人の対比を描いているのかな、と思います」
杜けあきデュ・モーリエ夫人) 「本日の歌唱でも、袖で泣きました。さざ波のように愛がたくさん詰まっている作品で、観るときっと心が洗われます。どんな年齢になっても、人は成長できるというメッセージが作品に隠されています。WBCのように、今度はパフォーマンスの世界から、夢を届けたいと思っています」

人気の演出家、小山ゆうなが本作品の新演出版を担当する。

小山ゆうな「バリもシルヴィアも子どもたちも、みんな深い傷を持っています。実際にいた人物たちで、生きていくために圧倒的なファンタジーをイマジネーションで生み出します。地に足がついた人間の部分と、飛ぶファンタジーの部分の両方を描ければと思います」

製作発表ではWキャスト4人兄弟のジョージ役、ジャック役、ピーター役、マイケル役の子どもたちが、多くの人に見て欲しいとしっかりと宣伝のメッセージを伝え、メインキャストが家族のように感心し、会場は温かい雰囲気に包まれた。

 

ブロードウェイでも絶賛された人気作が、主演・山崎育三郎、演出・小山ゆうなの新演出版で上演!

ミュージカル『ファインディング・ネバーランド』は、アラン・ニーによる戯曲『The Man Who Was Peter Pan』と、ジョニー・デップ主演で 2004 年(日本では 2005 年)に公開された同タイトルの映画 (邦題「ネバーランド」)を元に創られたミュージカル作品。2015 年にブロードウェイで開幕し、多数 メディアから「何年も心に残るであろう必見の舞台」と絶賛された人気作だ。今回は注目の演出家小山ゆうなによる、新演出版での上演となる。 物語の主人公は、名作『ピーターパン』の作者である劇作家ジェームズ・バリ。スランプから抜け出せないバリが、ある家族に出会い、子供たちとの出逢いを通じて物語を書き上げ、劇場で『ピーターパン』を上演するまでを描いた、実話に基づくストーリー。大人になってしまった誰もが、遊び心を取り戻し、夢見ることを思い出すことができる感動の物語。

和気あいあいと語るキャスト陣。ジェームズ・バリ役の山崎育三郎とフローマン/フック船長役の武田真治がユーモアを交えてトーク

山崎育三郎  
♪「ネバーランド」

山崎育三郎、濱田めぐみ 
♪「ネバーランド」

濱田めぐみ 
♪「行くべき場所」

山崎育三郎、小野桜介、長谷川悠大
♪「足元が揺れるとき」

<Information>

ミュージカル『ファインディング・ネバーランド』

スタッフ
原作:デヴィッド・マギー脚本によるミラマックス映画作品 アラン・ニーによる戯曲『The Man Who Was Peter Pan』
台本:ジェームズ・グラハム
作曲・作詞:ゲイリー・バーロウ&エリオット・ケネディ

翻訳・演出:小山ゆうな 訳詞:高橋亜子 音楽監督:小澤時史 美術:二村周作 照明:勝柴次朗
音響:山本浩一 映像:上田大樹 衣裳:前田文子 ヘアメイク:宮内宏明 振付:松田尚子
歌唱指導:亜久里夏代 稽古ピアノ:森本夏生 演出助手:河合範子 舞台監督:小笠原幹夫

キャスト
ジェームズ・バリ 山崎育三郎
シルヴィア・デイヴィス 濱田めぐみ
フローマン/フック船長 武田真治
メアリー・バリ 夢咲ねね
デュ・モーリエ夫人 杜けあき

キャナン卿 遠山裕介
クローマー 廣川三憲
ヘンショー 星智也

家塚敦子、石川剛、伊藤かの子、榎本成志、大久保芽依、工藤彩、塩川ちひろ、永松樹、福島玖宇也、 MAOTO、ルイス魅麗セーラ (五十音順)

ジョージ (ダブルキャスト) 越永健太郎/ポピエルマレック健太朗
ジャック (ダブルキャスト) 生出真太郎/豊田侑泉
ピーター (ダブルキャスト) 小野桜介/長谷川悠大
マイケル (ダブルキャスト) 奥田奏太/谷慶人

東京公演
新国立劇場 中劇場

日程:2023年5月15日(月)〜6月5日(月)
主催:フジテレビジョン キョードー東京 ホリプロ
チケット料金:S 席14,000円 A 席 8,000円(全席指定・税込)

チケット取扱い:
ホリプロチケットセンター 03-3490-4949 (平日11:00-18:00 / 土日休)

ホリプロステージ
https://horipro-stage.jp/stage/findingneverland2023/

 

text by STARRing MAGAZINE編集部

 
 
Previous
Previous

MCM 23SS 国内キャンペーンモデルに俳優・窪塚洋介を起用したLOOK

Next
Next

GANMI×宝塚歌劇OG DANCE LIVE『2STEP』 第2回 飛龍つかさ リレー連載 INTERVIEW