特集記事
男子校・女子校の魅力に迫る! ~男女別学で伸びる個性と力~(2023)

近年、日本では少子化などを背景に共学化する学校が増加傾向にあります。その一方で、特徴ある男子校・女子校は依然として人気が高く、親子3代で同じ学校に通われているご家庭もあるそうです。「男女別学」か「共学」かという選択は、中学・高校受験、帰国後の進学先を決めるうえで重要なポイントの一つになっているのではないでしょうか。今回Springでは、読者の皆さまのご要望にお応えして、「男女別学ならではの魅力」に迫りました。ぜひご覧ください。

日本と世界のジェンダーギャップ指数
世界経済フォーラムが「ジェンダーギャップ指数(2022年)」を公表しました。「ジェンダーギャップ」とは、「男女格差」を意味します。日本の総合スコアは0.650、順位は146ヵ国中116位(前回は156ヵ国中120位)でした。前回と比べて、スコア、順位ともに、ほぼ横ばいとなっています。    
女性の教育・健康面において日本のスコアは高い傾向にありますが、政治・経済面では日本のジェンダーギャップは深刻です。一方、社会において男性は優遇されてはいますが、仕事と生活のバランスに苦しんだり、悩みを打ち明けられず抱え込んだりする男性が多いと言われています。生きづらさの背後にある要因や社会的な問題を考えることが必要と指摘されています。

ジェンダーギャップ指数ランキング(2022)

1 位アイスランド
2 位フィンランド
3 位ノルウェー
4 位ニュージーランド
5 位スウェーデン
49 位シンガポール
116 位日本

日本におけるジェンダーギャップ指数


出典:ジェンダーギャップ指数2022(世界経済フォーラム)

共学化が進む日本
 男女共同参画に向けた制度改革が進む社会の潮流もあり、男女別学から共学が増えています。10代という多感な時期をいかに過ごすかは、進路を選択する際に重要なことでしょう。

男子校・女子校の魅力に迫る! ~男女別学で伸びる個性と力~(2022)

共学校には、異性と協力して物ごとを運営し、自然に異性と接し友だちになることができるメリットがある一方、「男性は男性らしく」「女性は女性らしく」という性別役割分担にとらわれる可能性があります。性別によるバイアスがかからない「男子校・女子校」は、別学ならではのニーズや教育を受ける利点があります。 

男子校・女子校の卒業生に聞きました      
〈男子校の良さ〉   
周囲の目を気にすることなく好きなことに没頭できる環境    
 各自が伸びのびと個性を発揮できる    
 個性あふれる友人が多く刺激的    
 どんな役割でも自分たちで成し遂げようという意識が養える    
〈女子校の良さ〉      
● 自立心が育まれる    
 興味のあることに熱中できる環境    
 男子に比べ思春期の精神的な成長が早いので、ニーズに合わせた教育を受けることができる    
 性別によるバイアスがかからないので、リーダーシップや力仕事などを率先して行える

教育における男女格差
OECD(経済協力開発機構)では、「生徒の学習到達度調査(PISA)」(Programme for International Student Assessment)を3年おきに調査しています。2018年は、世界79の国や地域で生活する約60万人、15歳の生徒を対象として実施しました。試験は、「読解力」「数学」「科学」、義務教育で習得した知識を実生活のさまざまな場面で対応する能力を測ります。    
世界的に見ても、女子は読解力が高い傾向にあり、数学・科学では苦手意識を持っているようです。反対に男子では数学・科学において問題に取り組むことに抵抗を持っている指数が少ないとのデータがあります。男女別学では、このような性差を考慮した学びを受けることができるというメリットがあります。   

※PISA 2018 Results COMBINED EXECUTIVE SUMMARIES VOLUME I, II & IIIのデータを元にSpringで作成     
 

海外における男女別学の動向と研究
海外では、男女別学の学習効果についての研究が複数発表されています。    
●  公立校で男女別学が増加傾向(アメリカ)    
●  男女別学出身者の多くが要職についている(シンガポール)    
●  成績上位校に男女別学の学校が多く含まれる(イギリス)    
●  男女による成績の差は、別学の方が生まれにくい(オーストラリア)    
 

<男子校><女子校>      
それぞれの良さとは?

男子校の良さ

● 男子校には、周囲の目を気にすることなく、それぞれが自分の興味を持てる分野に没頭できる環境がある。それは、自身の将来を決定するかもしれない「何か」を発見する貴重な6年間となる。      
(東京都市大学付属中学校・高等学校)     
● 一般的に精神的な成長の早い女子生徒に臆することなく、男子だけでリーダーシップや組織運営力を養える。      
(開成学園中学校・高等学校)      
● 素の自分でいられるため、伸びのびと自分の「好き!」を とことん伸ばせる環境がある。      
(佼成学園中学校・高等学校)      
● 男子校では、「自分らしさ」を安心して表現でき本音で語り合える仲間たちが、支えや刺激になってくれる。      
(逗子開成中学校・高等学校)    
● 一人ひとりの「居場所」が あって、伸びのびと好きなこと に仲間と没頭できる。      
(海城中学高等学校)       
● ティーンエイジという多感な時期を、胸襟を開いて語り合い助け合いながら過ごす中で、一生の親友関係が育まれます。      
(灘中学校・高等学校)

女子校の良さ

● 男子に頼むという発想がなく何ごとも自分たちで動くため、常に自分の能力を発見するチャンスがある。      
(桐朋女子中学校・高等学校)      
● 異性を気にして全力で頑張ることが恥ずかしいなんて誰も思わない。やりたいことに全力で挑戦できる。    
(大妻多摩中学校高等学校)      
● 部活や好きな活動に一生懸命に打ち込んで充実した毎日を過ごし、男子を意識した「女子力」よりまず「人間力」を磨くことができる。      
(カリタス女子中学高等学校)      
異性を気にせずさまざまなことにチャレンジすることができ、自分の可能性を広げるチャンスに出会える。      
(昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校)      
● 同じ興味・関心を持つ人同士が団結でき、リーダーシップやフォロワーシップが養われる。      
(豊島岡女子学園中学校・高等学校)      
● 個性を尊重し、伸びのびと学ぶことができる。さまざまな生徒たちにとって居心地の良い場所や雰囲気がある。      
(武庫川女子大学附属中学校・高等学校)      
● 人間形成の大切な時期にに伸びのびと過ごすことができる。卒業生や先輩が良いモデルとなり、キャリア形成や将来の進路・ビジョンについて考える機会が多くある。      
(学習院女子中等科・女子高等科)      
性差を意識することなく「ありのまま」でいられるため、常に伸びのびしている。      
(富士見丘中学高等学校)    
● 女子生徒しかいないので、自分らしさを伸びのびと表現できる。結果として社会に出ても自分の考えをしっかりと発信できる。      
(大妻中野中学校・高等学校)      
● 社会一般の通念にとらわれない視点が育ち、一人の人間としての「自分」を知り、その価値に気づくことができる環境がある。      
(清泉女学院中学高等学校)   

男女別学の良さ 
● 心身ともに急速に変化する思春期に、男女それぞれの特性に合わせた教育方法を取り入れることで力を伸ばす環境がある。   
(桐光学園中学校高等学校)

 

特別対談 男女別学を考える

~現代社会におけるジェンダー~

特集「男子校・女子校の魅力に迫る」は、毎年皆さまに大変好評いただいている恒例の特別企画です。   
今回は、長年別学で教鞭を取られていらした和田氏と柳沢氏をお迎えし、   
男女別学の意義とジェンダーに関するお考えを座談会形式でお聞きしました。   
共学・別学に関わらず10代のお子さまにとって重要な「性差」を前向きに捉える先生方のアドバイスを、ぜひご一読ください。(敬称略)   
 

灘中学校高等学校 前 校長   
和田 孫博 氏

 

北鎌倉女子学院中学校高等学校 学園長   
(開成中学校高等学校 前 校長)   
柳沢 幸雄 氏

 

海外における男女別学の動向と研究

①男女別学のメリットとは

柳沢:社会において男女は全く平等であるべきですが、「第二次性徴期」にあたる中学・高校では男女それぞれが生物として持っている力を最大限に伸ばす準備をすることが大事で、私は経験上その環境は別学の中にあると思います。東京大学の女性比率が2割を大きく超えない理由に「東大に行ったらモテなくなる」という自己抑制がかかっていると言われています。同様のことは科目選択でも起きており、共学では理系を選ぶ女子は敬遠されがちで文系を選ぶ傾向が顕著です。結果として女性で難関大学の理系に進学している人の出身校は女子校が多くなっています。進路を決める大切な時期だからこそ、「周囲の目を気にせず自分の力を最大限に伸ばせる環境」すなわち別学が良いと考えています。   

和田:男性と女性とでは性差があり心の成長の時期にも差があります。そのため、発達段階においては別学の方が、教える側/教わる側双方にとってうまくいく場合が多いと感じます。共学であっても体育の授業は男女分かれて受けるように、他の教科においても男女の伸び方には差があるのです。近年は公立でも私立でも共学化する学校が増えています。生徒会長は女子生徒が就任することが多いなど共学でも女子の活躍が目立ってきており、男子より女子の存在感が増している傾向が顕著のようです。男子の優秀な人たちのリーダーシップを育てていくためにも中・高時代は異性の目を気にする必要がない別学の環境が個人的には良いと感じます。   
 

②日本の難関校はなぜ別学が多いのでしょうか

和田:戦前の旧制中学校高等学校の時代は男女別学が普通でした。戦後すぐの学制改革時に共学化された学校が多く、現在も公立で男女別学が残っている地方も結構あります(埼玉県の浦和、浦和一女など)。私学に関しては共学化せよという強制もなく現在に至っています。戦前からの流れを汲む私学でも、需要により共学化せざるを得なかった学校があることも事実です。本校の場合は伝統校であり進学実績も出ているため共学化の必要を感じなかったのです。本校が存在する神戸の東の方から西宮や芦屋、いわゆる阪神間という地域では昔から共学よりも別学として棲み分けが進んでいるという地域性もあるように感じます。   

柳沢:和田先生がおっしゃったように 男女別学の進学校の多くは戦前から存在しており、戦後の学制改革の中で「共学化する必要性」がなかったと言えるでしょう。私学は生徒が集まらなければ経営が成り立たず、十分なブランド力を持っている学校は共学化の必要性を感じません。近年共学化する私学がありますが、共学で受験生の母集団が倍になれば経営が復活するであろうというのが現実的な話だと思います。   
 

③ジェンダーフリーが叫ばれる現在、男子校女子校が担う役割とは

柳沢:社会の中で ジェンダーフリーを進めることは当然であり望ましいと感じます。しかし妊娠・出産・授乳のように女性にしか担えないこともあるため、女性特有の負荷を認識した上で社会を構築する必要があります。子育ての段階で「生活力(=家事力)」を身につけることは非常に大事です。料理・洗濯・裁縫・掃除など、男性もできなければジェンダーフリーの社会は確立できないからです。   

和田:ジェンダーフリーやLGBTQの意識をしっかり養っていくことは大切で、本校でも最近は積極的に取り組んでいます。教育現場においてジェンダー以外にもさまざまな個性を認めていく風土を作ることが大事だと思います。社会では未だに「らしさ」を求める固定概念があり難しさを感じることもあるでしょう。しかし何より大切なのは「自分らしさ」を大事にし、他者の個性を排除しないことではないでしょうか。本校の校是「自他共栄」にあるように、自分だけではなく互いの個性を伸ばし合い助け合いながら幸せになるのが理想です。男女間でも同じでどちらが働き家事をしようとも、できることを精いっぱいやり、力を合わせていくことが学校でも家庭でも、ひいては社会でも大事なことだと思います。   

柳沢:「共働き」が一般化した現代では、女性も経済的に自立し自分らしい生き方が求められています。女性の労働力人口は年々増加していますがその雇用形態を見ると30代中盤までは正規労働が50%近くあり、37歳を境にして非正規労働の方が多くなります。その年齢はまさに子育ての真っ只中に当たります。労働収入の格差は、正規と非正規では2.5分の1、つまり、非正規労働者は正規労働の半分以下です。このような現状の中で、仮に「シングルマザーになったら?」という問いかけを生徒たちにしており、得意分野を生かした資格を取得することをすすめています。例えば 看護師や医師、弁護士であれば、出産や育児で社会生活のペースを落としてもまた戻ることができるからです。   

和田:女性が活躍することは理想です。しかし、企業の女性役員の数を何割にするなどは政治が決めることではなく、男女共同参画ができる社会作りをしなければならないと切に感じます。賃上げも女性の登用も然りです。むしろ自然とそうなる社会を皆で作っていかなければならないのではないでしょうか。   
 

④近年、大学・学部によっては「女子枠」を設ける動きも出ています。   
  一部では女子への優遇ではないかとも言われていますが。

柳沢:私は大賛成です。英語では「Affirmative Action(アファーマティブ・アクション)」と言われています。男性は歴史的に外で働く事が常識化していますが、排除されていた女性が社会で活躍しようとしてもロールモデルがないのです。女性の地位確立が安定し、社会の歪みが正されるまではむしろそのような措置は取るべきだと思います 。   

和田:2022年に、医学部入試における女性差別が発覚したことは記憶に新しいことでしょう。その後、急に生物の問題は難しく物理を易しくした大学があるようです。その意図は物理選択者は男性が多く生物選択者は女性が多いため、得点操作などをしなくても男性が入学しやすいという結果になるからです。そんなことをしてまで男性を優遇する必要はなく、むしろ「女性枠」をしっかり設け確保していくことは大切だと感じます。日本が世界標準に追いつく段階においては、ある程度意図的な政策も入れていくべきではないかと思います。   

柳沢:医学部卒業後に女性の多くは耳鼻科や眼科、皮膚科を選びがちです。なぜなら急患も当直もないからです。他分野では入院患者もあるため研修医たちは100時間以上の残業をこなしています。そのような働き方ができる医師はと考えれば、当然男子学生を取りたくなるわけです 。しかし、ライフワークバランスを考えると研修医の働き方は是正されるべきですので、女性もきちんと働ける職場環境を作っていくきっかけが必要だと感じます。   

 

<男子校><女子校>      
学校紹介

(学校掲載は五十音順)

海城中学高等学校 
WEB:https://www.kaijo.ed.jp/  
東京都新宿区大久保 3-6-1

全校生徒に対する海外生の比率約11%
英語習熟度別クラスの有無

特別講座では男子校ならではの視点で議論を展開      
2017年度から課外特別講座が開講し、生徒の「とがった」興味関心を深掘りする学びの場となっています。その一つ「SDGsゼミ」では持続可能な開発目標(SDGs)について議論・研究しています。国連大学のシンポジウムでは本校生徒が男子校ならではの視点で「ジェンダー平等の提言」を発表しました。多様性の時代を生きていくために、広い視野と深い見識を身につけるための活動を行っています。

男子校・女子校の魅力に迫る! ~男女別学で伸びる個性と力~(2022)海城 興味・関心を 存分に深められる環境 ※海城中学高等学校の詳細はこちらhttps://spring-js.com/japan/939/

 

開成学園中学校・高等学校 
WEB:https://kaiseigakuen.jp/
東京都荒川区西日暮里 4-2-4

全校生徒に対する海外生の比率中学約2%高校約4%
英語習熟度別クラスの有無無(課外特別授業あり)

リーダーシップや組織運営力を養える環境       
本校は、部活動や学校行事の多くを生徒の自主的運営で行っています。精神的成長の早い女子が活躍することが多い共学校に比べ、男子がリーダーシップを発揮し、自分たちのペースで行事運営ができることは男子校の大きなメリットです。異性の目を意識することのない環境で、趣味や部活動など自分の興味関心に迷うことなく打ち込むことができます。生徒それぞれがお互いの個性を認め合い、尊重する精神が自然と湧き出てきます。

 運動会応援団 (開成学園中学校・高等学校)

佼成学園中学校・高等学校 
WEB:https://www.kosei.ac.jp/boys/
東京都杉並区和田 2-6-29
 

全校生徒に対する海外生の比率中学6.5%高校6.4%
英語習熟度別クラスの有無有(別途取り出し授業も設置)

誰もが輝ける場所がここに      
シャイな子も元気な子も集まる本校には、教員と生徒が本音で話せる環境があります。男子特有の「オタク気質」は未来の可能性のサイン。自分の興味を極めスペシャリストへと成長します。ある生物好きの生徒は「アブラムシの種分化に迫る」というテーマで研究し、世界最大の高校生科学コンテスト「Intel ISEF 2018」の日本代表として優秀賞3等を獲得したのも一例です。多くの同性の仲間の中でじっくりと自分づくりができるのが、佼成学園の大きな魅力なのです。

男子校・女子校の魅力に迫る! ~男女別学で伸びる個性と力~(2022)佼成学園 野外活動で深まる絆 ※佼成学園中学校・高等学校の詳細はこちらhttps://spring-js.com/japan/9378/

逗子開成中学校・高等学校 
WEB:http://www.zushi-kaisei.ac.jp/
神奈川県逗子市新宿 2-5-1

全校生徒に対する海外生の比率中学約7.1%高校約7.4%
英語習熟度別クラスの有無

海を通して自分と世界を学ぶ      
「海洋人間学」は、目の前に広がる海や自然を生かした「海と人との関係」について学ぶ教科横断型総合教育活動です。ヨットの製作・帆走や遠泳実習では常に変化する自然を相手に臨機応変に対応する力や困難に立ち向かう勇気、仲間と成し遂げる協調性を育みます。海洋学特別講義では大学や専門機関の先生の講義から学問の面白さや奥深さ、スケールの大きさを知り、知的好奇心を刺激して将来の進路にも役立てています。

逗子開成中学校・高等学校

※逗子開成中学校・高等学校の詳細はこちらhttps://spring-js.com/japan/12419/

東京都市大学付属中学校・高等学校
WEB:http://www.tcu-jsh.ed.jp/
神東京都世田谷区成城 1-13-1

全校生徒に対する海外生の比率約16%
英語習熟度別クラスの有無

主体的に考え表現する学習      
中学では週1回、3年間で約60テーマにおよぶ「科学実験」を行い、その都度レポートを提出します。高校1年時の「中期修了論文」では、1年間に渡る指導を経て論文を執筆し、プレゼンテーションを行います。論理的思考力と表現力を磨くための取り組みは、新大学入試制度にもしっかり対応したカリキュラムです。生徒たちはお互いを尊重しつつ、積極的に意見を出し合いながら、主体的に学んでいきます。

好きなことに没頭できる環境 ※東京都市大学付属中学校・高等学校の詳細はこちらhttps://spring-js.com/japan/7508/

灘中学校・高等学校
WEB:http://www.nada.ac.jp/
神戸市東灘区魚崎北町 8-5-1

全校生徒に対する海外生の比率約2~3%
英語習熟度別クラスの有無

ジェンダー・バイアスがない環境で真のpeer教育が実現      
「精力善用・自他共栄」の校是の下、生徒の自主性・主体性を涵養する校風の中で、先輩・後輩の絆が強く、生徒同士が助け合い教え合うpeer教育が実践されています。中でも文化祭は外部に公開する本校最大のイベントで、企画立案から実施まですべてが生徒主導です。男子校ゆえに誰もがいろいろな役割を分担しなければならず、ジェンダー・バイアス解消という視点で大きなメリットがあると感じています。

文化祭中庭ステージ (灘中学校・高等学校)

大妻中野中学校・高等学校
WEB:http://www.otsumanakano.ac.jp/
東京都中野区上高田 2-3-7

全校生徒に対する海外生の比率11%以上
英語習熟度別クラスの有無

帰国生がのびのびと過ごせる環境      
「帰国生が異文化体験から得た特性を伸長させる」「帰国生と一般生とを相互に啓発させる」という教育を掲げて21年。海外経験の有無に関わらず「アドバンストクラス」と「グローバルリーダーズコース」の2つのコースへの変更も可能なため、帰国生と一般生が一緒になって一つの学校環境を作っています。女子校だからこそ、個々の生徒が一層自分らしさを出せることが魅力です。

男子校・女子校の魅力に迫る! ~男女別学で伸びる個性と力~(2021)

※大妻中野中学校・高等学校の詳細はこちらhttps://spring-js.com/japan/3619/   
 

大妻多摩中学高等学校
WEB: https://www.otsuma-tama.ed.jp
東京都多摩市唐木田 2-7-1 

全校生徒に対する海外生の比率8.2%
英語習熟度別クラスの有無有(中1・高3) 中2~高1は「国際進学クラス」を設置 

「帰国生は大切な個性の一つ」と感じる環境      
英語国際教育・科学教育・教養教育を柱に授業を展開しています。中学英語では「5ラウンドシステム」を導入し、第2言語習得論に基づいた授業を展開します。理科では5の実験室で多くの実験をするなど、教科書では味わえない経験を積みます。「数学探究」では数学の楽しさや数学と社会の結びつきを学びます。「自立自存・寛容と共生・地球感覚」を教育理念に、帰国生が楽しく学校生活を送る環境を提供しています。自分のやりたいことに全力で挑戦できる環境です。 

自分のやりたいことに挑戦できる学生生活 ※大妻多摩中学高等学校の詳細はこちら https://www.spring-js.com/japan/school/5474/  

学習院女子中等科・女子高等科
WEB:https://www.gakushuin.ac.jp/girl/ 
東京都新宿区戸山 3丁目20番1号

全校生徒に対する海外生の比率約10%
英語習熟度別クラスの有無

品性と知性を身につけ、全人格的な陶冶を目指す      
委員会、学校行事、クラブ活動に生徒一人ひとりが活発かつ主体的に取り組んでいます。学習面では実験・実習をはじめ、本物に触れる機会を多く取り入れ「進度より深度」を大切に掘り下げる授業を展開しています。「ライフサイクル講座」では、専門の先生をお招きし「あなたらしい人生を ~現代女性の心とからだの健康~」と題した講演を行いました。帰国生対象の「海外英語取りだしクラス」は3年間同じクラスで、強い絆と連帯感が生まれます。

運動会 (学習院女子中等科・女子高等科)

カリタス女子中学高等学校
WEB:https://www.caritas.ed.jp/
神奈川県川崎市多摩区中野島 4丁目6-1

全校生徒に対する海外生の比率約5%
英語習熟度別クラスの有無有(英語アドバンストクラス/EIPクラス)

日仏交換留学などを通じて国際感覚を磨く      
カナダやセブ島、マルタでの研修、オーストラリアやニュージーランドでのターム留学、日仏交換留学など、生徒は憶せず出かけていきます。中・高時代の女子はコミュニケーション力や共感力が発達しています。また一般的に女子の方が精神的・身体的な成長が早いものです。そうしたアドバンテージを生かして、男子に遠慮することなく、生徒たちは早くから世界に飛び立ち、国際感覚を磨いています。

男子校・女子校の魅力に迫る! ~男女別学で伸びる個性と力~(2021)

※カリタス女子中学高等学校の詳細はこちらhttps://spring-js.com/japan/9734/

昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校
WEB:https://jhs.swu.ac.jp/
東京都世田谷区太子堂 1-7-57

全校生徒に対する海外生の比率中学約8%高校約6%
英語習熟度別クラスの有無

グローバルな環境で「可能性」を伸ばす      
本校には27のクラブがあり、その中心は高校1年生が担っています。上級生・下級生を取りまとめる経験から、社会でたくましく生きていくための「コミュニケーション力」や「調整力」が養われています。中高部の隣には英国系インターナショナルスクール、同一敷地内には米国ペンシルベニア州立テンプル大学ジャパンキャンパスがあり、グローバルな環境の中でさまざまなことに挑戦することができます。本校にはあなたの持つ「素晴らしい可能性」を伸ばす環境があります。

※昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校の詳細はこちらhttps://spring-js.com/japan/12446/

清泉女学院中学高等学校
WEB:http://www.seisen-h.ed.jp
神奈川県鎌倉市城廻 200

全校生徒に対する海外生の比率約4.5%
英語習熟度別クラスの有無

湘南の自然豊かな環境で心と生きる力を育む     
本校の教育の根幹は、生徒たちがそれぞれ「自分」と出会い、人として成長することです。「自分はどうありたいのか」「何をしたいのか」と、6年間を通して自分と向き合います。同時に、周囲も自分と同じくかけがえのない存在であることを体験的に学んでいきます。授業の枠を超えたさまざまなプログラムやアクティビティは、学習した知識が「知恵」に変わる機会です。生徒の挑戦を後押しする環境で、生徒たちは個性を伸ばし、学校生活を楽しんでいます。

挑戦を後押しする環境 ※清泉女学院中学高等学校の詳細はこちらhttps://spring-js.com/japan/9354/

桐朋女子中学校・高等学校
WEB:http://www.toho.ac.jp/chuko/
東京都調布市若葉町 1-41-1

全校生徒に対する海外生の比率約7.7%
英語習熟度別クラスの有無

「積極性」と「リーダーシップ」が自然と養われる環境      
「女子であること」がスタンダードなため、性差を意識することなく学校生活を送っています。学校行事でもすべての役割を女子がこなすことから、自然と「積極性」や「リーダーシップ」が養われます。進路指導では、常に「自分は何がしたいのか」を問い、自分で考えることを求めています。その積み重ねから、将来のイメージを明確にし、その実現に向けての努力が学校のサポートのもと進められます。

お互いを積極的に高め合う雰囲気 ※桐朋女子中学校・高等学校の詳細はこちらhttps://spring-js.com/japan/962/

豊島岡女子学園中学校・高等学校 
WEB:https://www.toshimagaoka.ed.jp/
東京都豊島区東池袋 1-25-22

全校生徒に対する海外生の比率約1%(帰国3年以内)
英語習熟度別クラスの有無有(高2と高3の一部)

伝統を守りつつ、新しいチャレンジ      
70年以上続く「毎朝5分の運針」は、集中力を高め無心に努力を積み重ねる大切さを身をもって知る場となっています。最近は「志力を持って未来を創る女性の育成」を目指し、探究活動に力を入れ、国際的な広い視野を育むグローバル教育も盛んです。また、キャリア教育の一環として卒業生インタビューなどを行っています。誰かに気兼ねすることなく何にでも本気で打ち込め互いに切磋琢磨して成長していく雰囲気があります。

エンパワーメントプログラム (豊島岡女子学園中学校・高等学校)

富士見丘中学高等学校
WEB:http://www.fujimigaoka.ac.jp/
東京都渋谷区笹塚 3-19-9

全校生徒に対する海外生の比率約20%
英語習熟度別クラスの有無

「国際性豊かな若き淑女の育成」を目指す      
グローバル・コンピテンシーを育てるという教育目標のもと、多彩な「探究学習」を展開しています。教科横断型授業や高大連携授業、国内フィールドワークを通して、環境問題や貧富の格差問題などサステナビリティ(持続可能性)の視点で問題意識を持ち、課題を解決できる女性を育てています。生徒は異性を気にせずのびのびと学び、自分たちの力でやり遂げる行動力や実行力を身につけていきます。

※富士見丘中学高等学校の詳細はこちらhttps://spring-js.com/japan/1016/

武庫川女子大学附属中学校・高等学校 
WEB:https://jhs.mukogawa-u.ac.jp/
兵庫県西宮市枝川町 4-16

全校生徒に対する海外生の比率高等学校で各学年に数名程度
英語習熟度別クラスの有無中学一部、習熟度別授業を実施高校1年生より1クラス

「全人教育」で社会へ飛び立つ原動力を養う   
本校には個性を尊重する雰囲気があり、バックグラウンドが異なる生徒たちにとって居心地の良い場所です。中高大一貫の大学附属校のため、進学に向けた学習を急ぐことなく取り組むことができ、茶道や華道などの伝統文化に加え、中国文化や韓国文化、フランス文化なども「第2外国語」として学べます。クラブ活動の多くは中高合同で実施され、人間関係構築の場となっています。体育大会や文化祭は生徒が企画運営を行い、マネージメントやコミュニケーション力を高めます。

一人ひとりが活躍できる学校行事 (武庫川女子大学附属中学校・高等学校)

桐光学園中学校・高等学校
WEB:http://www.toko.ed.jp/high/
神奈川県川崎市麻生区栗木 3丁目12番1号

全校生徒に対する海外生の比率中学10%高校12%全体

11%

(学年によっては20%)

英語習熟度別クラスの有無

充実した環境のもと理解のプロセスに応じた教科指導を実践
男女の発達段階では脳の仕組みにより理解が異なるといわれており、最適な教育方法を各教科で実践しています。物理では女子の場合、教員が一緒に問題を解く授業が求められる一方、男子は問題に自由に取り組んだ後に教員が解法を教授することで理解度が上がる傾向があります。「大学訪問授業」では、坂本龍一、羽生善治など日本を代表する講師陣を招き、進路選択を考える契機となっています。進学実績ではアイビーリークを含む海外大学にも多くの生徒が合格・進学しています。

興味があることに熱中できる部活動 ※桐光学園中学校・高等学校の詳細はこちらhttps://www.spring-js.com/japan/school/5435/
 

 


※2023年6月25日現在の情報です。最新情報は各機関に直接ご確認ください。

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