八掛色合わせのコツ

2017/11/27

★知っていて損はない【色の組み合わせの参考】



『色の組み合わせには、70:25:5 の法則がより美しく』

全体の面積を100とした時に 70%=ベースカラー 25%=メインカラー 5%=アクセントカラーという感じです。

着物姿で言うと。
【着物や帯の地色=ベースカラー】【柄の色(または帯の地色)=メインカラー】【小物の色=アクセントカラー】というイメージではないでしょうか。

ですから、ここで八掛地の色を、着物と同色(または同系色)にするとベースカラーとしての位置付けになりますし、反対色(補色)にするとアクセントカラーとしての位置付けになります。
※実際には彩度(鮮やかさ)や明度(明るさ)の差を付けて組み合わせる方がより馴染んだ色の組み合わせになります。

色には色相環というのがあり、
黄色黄緑青緑青紫赤紫の順に移り変わっていきます。
下の図が色相環と呼ばれるもので、隣り合った色が類似色であり、正面の色が反対色(補色)になります。
下の相環図で距離の近い位置にある色同士の組み合わせが落ち着いた印象になり、距離の遠い位置にある色を組み合わせるとインパクトのある個性的な印象になります。
また、色の明度に差をつける方が優しい(馴染んだ)印象になります。

※実際には、もっと細かく色分けされますし、明度・彩度も関係してきます。(図は内側に行くほど明度は高くなっています)
色相環
※一つの色を10秒ほど凝視してください。そして目を離すとぼんやりと残像が残りませんか?
その残像の色が反対色です。(科学的な根拠があるのが色相環です。)
下の赤色を10秒見て下さい。そして白い部分に目を移すとぼんやりと青緑の残像が見えませんか?
八掛
八掛色合わせ

同系色と反対色の組み合わせ例をみてみましょう。

八掛色合わせ


【八掛の色合わせのポイント】


着物を仕立てる時に見落としがちなのが八掛の色ではないでしょうか。
裏地だからとおろそかにすると、いざお召しになった時に全体がアンバランスな印象になってしまいます。
袖口からのぞく八掛の色は意外とコーディネートのキーポイントになります。
※歩く姿を後ろから見ても裾がめくれたときに八掛が見えますね。


では実際に色を組み合わせてみましょう
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