【初場所番付発表】宇良が新三役昇進 初土俵から所要52場所は学生出身2位のスロー記録

[ 2023年12月25日 06:00 ]

宇良
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 日本相撲協会は25日、大相撲初場所(来年1月14日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、宇良(31=木瀬部屋)の新小結昇進が決まったと発表した。

 関西学院大出身の宇良は15年春場所で前相撲から初土俵を踏み、わずか2年で新入幕。その後は2度の右膝前十字靱帯断裂の大ケガに見舞われて序二段106枚目まで番付を下げたが、21年名古屋場所で幕内復帰。そこからさらに最高位を更新していき、ついに三役の座をつかんだ。

 幕内経験者が序二段まで陥落して新三役昇進を果たすのは史上初。苦労人の歴史的なカムバック劇となった。初土俵から所要52場所は、学生出身では嘉風(現・中村親方)の61場所に次ぐ史上2位のスロー昇進。31歳6カ月は平成以降5位の高齢記録となった。

 宇良は九州場所、自己最高位の西前頭筆頭で8勝7敗。勝ち越しを決めた千秋楽の取組後には「どうなんですか?(可能性は)高めですか?」と報道陣に逆質問して自身の新三役昇進を気にしていた。

 なお、今場所は関脇と小結が東西それぞれ1人ずつのシンプルな番付。4関脇4小結だった昨年初場所など、ここ数場所は次の大関を目指すハイレベルな三役陣がひしめいていた。22年名古屋場所以来9場所ぶりの2関脇2小結となった。

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