吉田優利 5バーディー単独首位に浮上「スコア以上に満足度高い」

[ 2023年5月6日 04:40 ]

女子ゴルフツアー ワールド・サロンパス・カップ第2日 ( 2023年5月5日    茨城県 茨城GC西C=6780ヤード、パー72 )

12番、笑顔を見せる吉田優利(撮影・西尾 大助)
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 ツアー通算2勝の吉田優利(23=エプソン)が1打差の2位から出て5バーディー、2ボギーの69で回り、通算4アンダーで単独首位に浮上した。2日目を終えてアンダーパーは1人、予選カットラインは大会史上最多スコアの通算9オーバーとなった難コースを攻略。メジャー初V、21年9月以来のツアー3勝目を視界に捉えた。

 ≪ただ1人アンダーパー≫アンダーパーは吉田だけになった。18番では6メートルのフックラインを読み切るなど得意のパットで硬く速いグリーンを攻略した。「自分の生命線はパッティング、スコア以上に満足度が高いです」。(1)ライン取り(2)回転(3)スピードと自身のパット3要素が高水準でかみ合ったという。

 徳を積んできた。昨季は2位が5度を数えるも優勝には縁がなかった。「運がひき付けられる人間になりたい」と大谷翔平投手(エンゼルス)のように目に入ったゴミを拾い、赤信号も絶対に渡らなかった。その成果か、16番では2日連続で2打目を左の林に入れたが、視界が開ける「運」に恵まれた。

 「一番好き」と話す今大会はアマ時代の19年に4位。パットが好調だった当時の動画もチェックする。5日はこどもの日。子供のころ、上田桃子とテレサ・ルーのスイングに憧れた。「一度、憧れた人はずっと追いかけたくなる。私も吉田優利みたいになりたいと思われたい」。初のメジャー制覇で子供たちの憧れになる。 (牧野 真治)

 ≪小祝68で2位≫小祝がこの日ベストの68をマークし、42位から2位に急浮上した。初日終了後の練習で「レイドオフ」を意識してスイングのテイクバックを修正。強風下で4つスコアを伸ばし、「昨日までショットがイマイチだったけれど自信になった」とうなずいた。今季の目標にメジャー初制覇を掲げた25歳。「笑いが出るくらい難しいけれど、やりがいがある。残り2日も今日のようなゴルフができれば」と意気込んだ。

 ≪馬場74で突破≫全米女子アマ覇者の馬場が74にまとめ、29位で昨年の日本女子オープンに続く国内メジャー2戦連続の予選通過。最終18番で3メートルにつけてバーディーで締め、「やっと最後にバーディーが来たので凄くうれしかったです」と笑みを浮かべた。前日練習時に「親指の位置を変えてグリップと密着する感じで持ってみた」と、握りを調整してショットが上向いたという。18歳は「どんどん良くなるよう集中して頑張ります」と決勝を見据えた。

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