五輪2大会代表の原沢久喜は準々決勝敗退 パリ五輪へ「最後のチャンス」も絶望的 柔道全日本選手権

[ 2023年4月29日 17:02 ]

柔道全日本選手権 ( 2023年4月29日    東京・日本武道館 )

<全日本柔道選手権大会>4回戦。田嶋に敗れ、ガックリと引き揚げる原沢(撮影・河野 光希)
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 16年リオデジャネイロ五輪男子100キロ超級銀メダルで、21年東京五輪代表の原沢久喜(30=長府工産)は、準々決勝で今年の世界選手権90キロ級混合団体戦代表の田嶋剛希(25=パーク24)に敗れ、5大会ぶり3度目の優勝を逃した。

 初戦の2回戦、続く3回戦と本戦4分間で技によるポイントで勝負を決めるなど、上々の滑り出しを見せていた原沢だが、田嶋戦は開始から積極果敢に担ぎ技を繰り出す相手のペースにつかまった。本戦では勝負が決まらず、ゴールデンスコアの延長4分8秒、原沢だけに3つめの指導が飛び反則負けを喫した。

 試合後、「久々の優勝を何としても取りたくて、準備してきたので悔しい」と話した原沢。メダルを逃した東京五輪後は斉藤立、影浦心ら後輩たちが台頭し、今大会を「これが最後のチャンスと思って挑んだ」が、力及ばなかった。事実上、パリ五輪への道が断たれる結果となったが、今後については「今はまだ考えられない」と話すにとどめた。

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2023年4月29日のニュース