住友ゴム工業・宮野敏一氏 松山は昨年優勝時から1W変更 飽くなき進化追求

[ 2022年4月6日 02:30 ]

マスターズ7日開幕 ( 米ジョージア州 オーガスタ・ナショナルGC )

松山のクラブセッティング(住友ゴム工業提供)
Photo By 提供写真

 【GO!HIDEKI(2)住友ゴム工業・宮野敏一氏】前年覇者として臨む第86回マスターズ。連覇に挑む松山が手にする1Wは、昨年栄冠を勝ち取ったものとは違う。用具契約する住友ゴム工業のツアーレップ・宮野敏一氏(41)は「去年のマスターズの時とクラブの内容は結構違うかなと思います。松山プロは、去年のマスターズの時とも違う感じでスイングに取り組んでいるはず。そこに沿いながらやっているので」と明かした。

 昨年の優勝ギアとなったのはスリクソンの「ZX5」で今年、手にするのは「ZX7」になる見込み。スイッチしたのは昨年8月の東京五輪。五輪前にコロナ陽性となり、気分転換も含めて変更したことがきっかけだった。そこから同年10月のZOZOチャンピオンシップ、今年1月のソニー・オープンと2勝を挙げた。寛容性が高い「5」に比べて、「7」の方が小ぶりな見た目で操作性が高いのが特長。スイッチできたのはクラブの性能に頼らずとも、つかまる球が打てるスイングになっているからだという。

 クラブは体の一部といわれるほどに、ゴルファーにとって大切な存在。1Wの変化を取っても、メジャー制覇を果たしても歩みを止めることなく、進化を追求し続ける姿が垣間見える。そして、挑む連覇の偉業。今年の1月から松山に同行し、その“相棒”を管理する宮野氏は「やれるだけの準備を後悔のないようにしたいです」と力を込めた。

 ▼松山のクラブ 1W=スリクソン・ZX7(ロフト角9.5度)、3W=テーラーメイド・SIM2(15度)、5W=コブラ・キング ラッドスピードツアー(17.5度)、4~9I=スリクソン・Zフォージド、ウエッジ=クリーブランド・RTX―4(48、52、56、60度)、パター=スコッティキャメロン・ニューポート2 プロトタイプ(ピン型)、ボール=スリクソン・ZスターXV

 ◇宮野 敏一(みやの・としかず)1981年(昭56)1月30日生まれ、神奈川県出身の41歳。03年にテーラーメイドゴルフに入社し、青木功、尾崎将司、不動裕理らを担当した。20年1月に住友ゴム工業に入社し、松山英樹を担当している。

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2022年4月6日のニュース