東京五輪チケット 97セッション再抽選…男子サッカー決勝は3万枚が無効へ

[ 2021年6月24日 05:30 ]

東京五輪の競技観戦チケット(Tokyo2020提供)
Photo By 提供写真

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は23日、五輪の観客数上限が「収容定員の50%以内、最大1万人」と定まったことを受け、販売済みチケットのうち上限を超えている97セッション(時間帯ごとの販売単位)について再抽選を行うと発表した。抽選結果は7月6日未明に公式販売サイトで公表される。

 対象となるのは開閉会式および8競技で、会場の収容定員が多い陸上(札幌のマラソン、競歩除く)、野球、ゴルフは全セッションで再抽選。サッカーは計30セッションと最も多く、組織委によると4万枚以上を販売した男子決勝(8月7日)の“当選確率”は25%以下になるという。他にはソフトボール、ラグビー、サーフィン、近代五種も対象。公式販売サイトの「マイチケット」に「有効」「無効」が表示される。再抽選で約91万枚が削減され、チケット総数は約272万枚となる。

 無効となったチケットについては払い戻しが行われ、大会終了後に順次返金される。有効なチケットも払い戻し可能で、7月6日以降、15日午前11時59分までに公式販売サイトで申請手続きを行う。「モバイル」や「紙」も選べたチケットの形式は全て「ホームプリントチケット(PDFファイル)」に統一され、事前に1枚ずつ印刷して会場に持参。紙チケット購入者には大会後、記念にチケットが郵送される。

 追加販売や当日券、既に申し込みが実施されたはがき抽選は全て行わない。パラリンピックは再抽選も含め、7月16日までに決める方針の観客数の上限次第で扱いを決定する。

 《大会関係者の枚数は170万→50数万枚に》組織委は一般販売とは別に大会関係者に販売されたチケットが、延期前の170万枚以上から50数万枚に減ったことを明らかにした。国際オリンピック委員会(IOC)、各国・地域のオリンピック委員会、国際競技団体、スポンサー、旅行会社などへ向けられたもので、コロナによるキャンセルのほか、削減要請に応じた例もあるため、再抽選の対象には含めないという。

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