サンドウィッチマン伊達みきお “元気な日本”世界に示して

[ 2019年10月5日 10:00 ]

ラグビー日本代表応援企画「僕たちもONE TEAM」(3)

五郎丸ポーズで日本代表にエールを送る伊達(撮影・吉田 剛)
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 さあ、サモア戦です。相手は突進、突進の超パワーラグビー。どんどんぶつかってくると思いますけど、今のジャパンは負けないんじゃないですかね。

 僕は高校時代にラグビーを始めました。ポジションはプロップ。体形で振り分けられました(笑い)。富澤もですね。あいつが1番、僕は3番でした。今もその立ち位置なんです。マイクがフッカーで、並びが逆だと漫才をやりにくい。これは確実にスクラムの感覚からきていますね。

 3年間で2回しか勝てませんでしたし、1年生の時には花園常連の石巻工戦に先発して、0―101で完敗。もう冗談じゃないですよ。でも、やめようとは思わなかった。むしろ、部活が楽しいからラグビー部のおかげで通学していました。

 芸人になってからも「ラグビーをやっていて良かった」と思う瞬間は多々あります。辛抱強さも養えましたし、富澤とは10年ほど同居していましたけど、それも合宿のように過ごせた。絶対に負けねえぞという反骨心も忘れませんでした。高校時代は負けっ放しだったんですけどね。

 実はテレビ局で2回だけ出待ちをしたことがあるんです。1人は平尾誠二さん。NHKで富澤といつ終わるか分からない収録を待っていて、名刺をいただいて「今一番おもろいですね」と言ってもらった。今でも名刺は宝物です。もう1人は五郎丸さんで一緒に写真を撮ってもらいました。

 今回のW杯は岩手県釜石市でも試合があります。僕はラグビーの聖地だと思っていますし、大変感慨深い。東日本大震災の被災地でもありますし、来場した皆さんには慰霊碑にも手を合わせてほしい。世界から復興の協力を得て、ここまで元気になりましたよと発信できれば最高ですね。

 実は僕らも9月25日のフィジー―ウルグアイ戦を観戦してきました。この日のためにどれだけの人が動いたか。何もないところからの釜石開催。スタジアムの応援席には、大漁旗がいくつもなびいていました。

 もっともっと盛り上がって日本代表の背中を押せるような状況になればいいですね。ジャージーとかめっちゃ売れないかな。あとは母校もそうですけど、ラグビー部がどんどんなくなっているので、W杯を見てやりたいという人が増えて、ラグビー部が復活してほしいなあ。(お笑い芸人)

 ◇伊達 みきお(だて・みきお)1974年(昭49)9月5日生まれ、仙台市出身の45歳。98年9月に仙台商(当時)の同級生、富澤たけしとお笑いを始める。コンビ名の「サンドウィッチマン」は当初3人組だったことから、3のつく「三角関係」「三途(さんず)の川」などの候補から選んだ。07年にM―1グランプリでチャンピオンに輝く。09年にはキング・オブ・コントで準優勝。高校時代にラグビー部に所属し、ポジションはプロップ。宮城ラグビー親善大使などを務める。1メートル70、88キロ。

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