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【1996年7月】イージュー☆ライダー/奥田民生 タイトルにこめられた意味

[ 2011年7月22日 06:00 ]

03年の全国ツアーライブの最終公演に黒いスーツで登場して熱唱する奥田民生
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 ★96年7月ランキング★
1 愛の言霊~Spiritual Message~/サザンオールスターズ
2 LA・LA・LA LOVE SONG/久保田利伸with ナオミ・キャンベル
3 STAY/氷室京介
4 アジアの純真/Puffy
5 イージュー☆ライダー/奥田民生
6 熱くなれ/大黒摩季
7 SPARK/THE YELLOW MONKEY
8 Forever Love/X JAPAN
9 You’re my sunshine/安室奈美恵
10 青いイナズマ/SMAP
注目まちぶせ/荒井由実
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

【イージュー☆ライダー/奥田民生】

 この頃の奥田民生は忙しかった。

 奥田がプロデュースした女性デュオ「Puffy」がデビューしたのは、5月13日。その2カ月後に6枚目のシングルとして「イージュー☆ライダー」を発売した。Puffy同様、力まず、気ままに行こうよ、というムードをかもしだしてヒット。自動車のCMソングなどにも使われ、「ユニコーン」=奥田民生、という図式だったファン以外のリスナーにも親しみやすい曲だった。

 タイトルの「イージュー」とは「30」の意味。英語圏での音階は「ドレミ」ではなく、「CDEFG…」で表すが、Eは3番目でこれに10を掛けると「30」になる。Puffyデビューの前日の5月12日に31歳になっていたが、タイトルはさしずめ「30男のバイク乗り」といった意味合いがあった。

 釣りと車が大好きな奥田の曲にはしばしばそれをモチーフとした作品が出てくるが、車好きなのは子供時代の体験が多分に影響していると思われる。

 広島市出身。父は国鉄職員から共産党の市議会議員となり、母親も働いていたため、子どもの時は母方のおばの家で過ごすことが多かったという。そのおばの家は自動車修理工場を営んでいた。

 ガソリン臭、スクラップになった廃車、塗装の剥げ落ちた車…子どもの頃からそんな環境が遊び場であり、人生を知る場でもあった。「小学生のうちから原チャリにまたがっていた」という奥田が車やバイクに親近感を持つのも当たり前の成り行きだった。

 07年1月にソロになってからの初のベストアルバム2枚を同時にリリースした。タイトルは「記念ライダー1号」と「記念ライダー2号」。「1号」の最後の曲は「御免ライダー」、「2号」は「イージュー☆ライダー」を収録した。どこまでいっても、奥田の中のライダー意識は不滅なのである。

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