「どうする家康」数正の手縄ゆるゆるも?氏真家臣・岡部元信の情けにネット涙「直虎」六左・田中美央が好演

[ 2023年2月14日 06:00 ]

大河ドラマ「どうする家康」第6話。瀬名の子どもたちを歩かせることに岡部元信(田中美央)は…(C)NHK
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 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は今月12日、第6話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第6話は「続・瀬名奪還作戦」。今川氏真(溝端淳平)は松平元康(松本潤)に「降伏しなければ瀬名(有村架純)たちを皆殺しにする」と通達。本多正信(松山ケンイチ)は「今川家重臣を生け捕りにし、瀬名たちと人質交換する」という更なる秘策を提案。実現困難とも言える大胆な策だが、元康はすべてを託す。正信の命を受けた服部半蔵(山田孝之)は鵜殿長照(野間口徹)が守る難攻不落の上ノ郷城に忍び込み、やがて火の手が上がる…という展開。

 氏真は長照を救うため、出陣。吉田城へ向かう際、人質の瀬名と子ども(竹千代・亀姫)、関口氏純(渡部篤郎)、巴(真矢ミキ)を引き連れ「元康が余の軍門に下るのをよしとしなければ、奴の目の前で、そなたたちの首をはねる」。巴が「歩かされるのですか」、瀬名が「この子たちには無理でございます」と訴えると、氏真の家臣・岡部元信は「歩けなくなったら捨てろ」。巴と瀬名の涙に、元信は瀬名たちの手縄を切った。

 そして、人質交換の談判。交渉役の石川数正(松重豊)は「忠義の者のご子息を見殺しにしたとあれば、駿府様の御名にもお傷が」と進言。氏真が「薄汚い逆賊と取引はせぬ。関口家の者どもとともに、お主の首を元康に送りつける。それが余の返事じゃ。岡部、やれ」と命じると、数正は「今も今川に忠義を尽くすご家来衆がどう思うか。この岡部様とて!」と語気を強めた。

 氏真は「恩知らずの、薄情者どもが!」と怒り狂い「岡部、数正を斬れ」と再命令。しかし、元信は躊躇してしまう。そこへ巴と氏純が割って入り、自分たちが責めを負うと申し出た。

 元信の葛藤に、SNS上には「今川の岡部さん、情のある良い人だったな」「岡部さん、めっちゃよかった。大人組の縄切ってくれる時の表情で泣きました。お優しい方よ」「対比させっぷりがうまいなと思う。命じられたらやる半蔵、命じられたがやれない岡部」「人質交換の時、数正の縄がゆるゆるなのは、岡部殿の優しさだと思っておる」「元康が家臣を名前呼びなのに対して、氏真が忠臣の岡部元信すら岡部と呼んでいるのが、なおさら氏真の孤独を感じさせる」などの声も上がった。

 演じたのは俳優の田中美央(みおう、48)。2017年の大河「おんな城主 直虎」の奥山六左衛門役、19年後期の連続テレビ小説「スカーレット」の住田秀樹役などで知られる。

 六左衛門は井伊直虎(柴咲コウ)の家臣。中野直之(矢本悠馬)とのコンビが人気を博した。住田は美術商で、陶芸家のヒロイン・川原喜美子(戸田恵梨香)の後援会会長を務めた。

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