一青窈 大ヒット曲「ハナミズキ」は「10分、20分」で書いたものの…歌詞に込められた思いを紹介

[ 2022年10月28日 13:33 ]

歌手の一青窈
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 歌手の一青窈(46)が27日放送のNHK「SONGS」(木曜後10・00)に出演。大ヒット曲「ハナミズキ」の誕生秘話を語った。

 自ら歌詞を手がける一青は普段から思いついたことや何気ない日常をスクラップブックにメモ。良いフレーズをパソコンに保存し、ネタにしているとした。

 そして、歌詞は「泣きながら書くときが一番早い。真夜中に泣きながら2時、3時、4時に5分から、かかっても20分です、だいたいバーッて書くので10分、20分です。ハナミズキもそうです」と短時間で集中して書くことが多いとし、ハナミズキも同様とした。
 この話に司会の大泉洋も「ハナミズキ20分で作ったの?がっかりだなー。もっと苦労しなさいよ」と驚きの声を上げた。

 ただ、その後に番組内で「ハナミズキ」の誕生秘話を作曲を手がけたマシコタツロウがVTR出演し、紹介。この曲は2001年に発生したアメリカ同時多発テロ事件にショックを受け、マシコはメロディーで一青は歌詞で感情をぶつけたという。「普通、メロディーができてから歌詞を乗っけるんですけど、その時はあふれる気持ちが一青の中にあったと思うんです。自分の気持ちをそのまま投影したようなスケッチブックを3枚ぐらい作って、それを事務所の部屋に集まって僕のメロディーを聴きながら一青窈が持って来たスケッチブックの歌詞を乱文をパズルのように埋めていった」と明かした。

 そして、「(一青は)届けたい人なので、ひとつの信念の中で書いた乱文の中にあったものがぎゅーっと凝縮された歌詞なので、不思議な力があると思ってます」とハナミズキの歌詞が持つ魅力を説明した。

 ハナミズキの歌詞には「果てない夢がちゃんと終わりますように」というフレーズがあるが、「叶う」でなく「終わる」と表現したことについて一青は「夢が叶って欲しいってことですね。君の夢がこれ以上ない、なくなる」という意味で書いたと説明。「願うことがこれ以上なくなって、こんな幸せなことはない。金持ちになりたい、良い車に乗りたい、何々したい、が全部なくて、もう満足みたいな。叶うと次の夢が再設定されちゃうので」とした。

 そして「全部終わっちゃう。これが戦争が終わるって夢です。『NO WAR』とか歌わなくていいんですよ。皆、誰もが諍いが無くなって、誰かが誰かの幸せを願うとかそんなのも無くなって初めて、はぁ~平和って。そう歌って欲しいです」と呼びかけた。

 この話を聞き、ヤクルトのCMでハナミズキを歌っている大泉も「それ聞いて、もう一回CM撮り直したいな」と思いを改めていた。

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2022年10月28日のニュース