占術家・細木数子さん、呼吸不全のため死去 83歳 娘かおりさんが報告「突然のことでした」

[ 2021年11月10日 16:07 ]

細木数子さん
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 「六星占術」なとで知られる、占術家の細木数子(ほそき・かずこ)さんが8日、呼吸不全のため亡くなった。83歳だった。東京都出身。公式サイトなどで発表された。通夜・告別式は近親者・関係者のみで執り行い、今月14日にお別れの会を行う。

 サイトでは「引退しておりました六星占術創始者・細木数子(満83歳)が、11月8日呼吸不全のため都内自宅で永眠致しましたことをご報告申し上げます。現在の情勢を考慮し、通夜及び告別式につきましては近親者・関係者のみで執り行いますが、皆様にはお別れ会(献花)という形式で故人を偲んでいただきたく、下記の通りお報せいたします」と報告。「六星占術を編み出してから40年超が経過しました。これまでの皆様のご支援、ご愛顧に心より感謝申し上げます」と記している。

 娘のかおりさんもインスタグラムを更新。数子さんとの2ショット写真とともに「悲しい出来事がありました。母・細木数子が呼吸不全で8日に満83歳で永眠しました。突然のことでした。数日前には鰻が食べたいと言って、美味しそうに食べていたのに。ケーキを持って帰ると喜んでいたから、母の分のクリスマスケーキも予約していたのに」と悲しみの投稿。「いつかは訪れることだと分かっているけど、いざ直面すると想像以上に悲しいです。でも、引退してからは自宅で気ままに過ごしひ孫と笑顔で楽しそうに遊ぶ姿は、あの頃とはまるで違う優しい表情でした。昔から病院で逝くのは絶対に嫌だっ!って言ってたけど、その通り大病することなく自宅で過ごせたし、希望通り家族が見守るなか自宅で最期を迎えたことは良かったのかなと思います。幼い頃からたくさんの愛情を注いでくれて、今ある幸せは、ばあばのお陰と痛感しております。ばあば、お疲れ様でした。そしてありがとうございました」と記した。

 数子さんは1938年(昭13)生まれ。16歳で「ミス渋谷」に選ばれた後、高校を中退し都内の繁華街で飲食店の経営に乗り出し、20歳で銀座にクラブを開店。その後、芸能プロダクションを経営し、歌手の島倉千代子さんの曲の作詞を手掛けるなどした。

 82年に独自の方法で編み出したとする「六星占術」の占い本を出版。85年、プロ野球阪神タイガースの優勝を的中させた、として名前が知られるようになり著書「運命を読む六星占術入門」がベストセラーに。

 90年代はあまりマスコミには露出しなかったものの、毎年発売される「六星占術」の書籍はコンスタントにヒット、「ズバリ言うわよ」の決めゼリフなど、歯に気に着せぬ言動によってファンも多く、04年にスタートしたTBS「ズバリ言うわよ!」、フジテレビ「幸せって何だっけ?~カズカズの宝話~」が高視聴率番組として人気を博した。

 18年に妹の長女で、養子縁組をした細木かおりさんを後継者とし、表舞台からは退いていた。

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