山田孝之 青春群像イケメンから個性的な役に挑戦「仕事を選ばない変なおじさん」

[ 2021年5月31日 13:01 ]

山田孝之
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 俳優・山田孝之(37)が、30日放送のTBS系「日曜日の初耳学」(日曜後10・00)に出演し、役者としての転機について語った。

 鹿児島で少年時代を過ごした山田は、ストリートモデルとして人気を博した姉を見て奮起したという。「『姉ちゃんにだってできるなら、俺も東京に行って芸能人になってやる』という田舎の中学生の発想なんですけど」と、自身も芸能界入りを決意。中学卒業を待たずして上京し、15歳で芸能界入りした。

 デビュー当初からのマネジャーの方針は、「スターにしたかったんですよね、僕を。主演俳優、ずっと一生、主演のような」というものだったという。そのため、ドラマ「WATER BOYS」や「世界の中心で、愛を叫ぶ」など、イケメン主人公による青春群像劇、純愛物語への出演が多かった。山田は「ありがたいことなんですけど」と感謝しつつも、疑問も感じていたという。「その中の主人公って、割と普通のキャラクターが多いんですよ。周りにすんげえ明るいやつとか、すんげえ暗いやつとか、コンプレックスの塊とか、いろんなのがある中で、真ん中(主役)にいると、そういったキャラの“受け”の芝居になるんですよ」。自分から特殊なキャラクターに挑戦したり、固めていくことに興味を持つようになった。

 そのきっかけになったのが、07年公開の映画「クローズZERO」だった。「マネジャーが代わって、『自分で仕事を選んでいいよ』って言われるようになってから、それまでやらせてもらえなかったものを…となった時に、23(歳)の時ですね、ちょうど。初めて自分で選ばせてもらったのが、『クローズZERO』で。ずっとやりたかったけど、やらせてもらえなかった不良の役だ」と、喜び勇んで参加した。

 撮影には「クローズ」の原作ファンがエキストラとして参加していたという。ところが、主人公は「花より男子」でのキラキラ御曹司役のイメージが強かった小栗旬で、山田も「電車男」のオタク男子が印象に残っていたころ。「『花男』と『電車男』で『クローズ』とか、ふざけてんじゃねえぞとか、そもそもそんなテンションですよ」。撮影時にはエキストラへのあいさつも無視されたことがあったが、ふたを開けてみると山田の熱演ぶりに反響は上々。「公開したら、みんなに『超良かった』って(言われた)。『なんだこの野郎、シカトしてたくせに…まあいいや』みたいな。結果がすべてなんで」と振り返った。

 山田はその後、映画化もされた「闇金ウシジマくん」シリーズや、コミカルな冒険ドラマ「勇者ヨシヒコ」、さらにAV監督役を演じた「全裸監督」など、数々の作品で特徴的な役どころに挑戦。自らを「仕事を選ばない変なおじさん」と称していた。

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2021年5月31日のニュース