竹内涼真「ブラックペアン」で初の“情けない”役に挑戦 エゴサーチも演技の糧に

[ 2018年4月22日 11:30 ]

日曜劇場「ブラックペアン」に出演する竹内涼真(C)TBS
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 「嵐」の二宮和也(34)が主演するTBS日曜劇場「ブラックペアン」(後9・00)が22日に初回を迎える。俳優の竹内涼真(24)は、研修医・世良雅志役で出演。2015年の「下町ロケット」、昨年10月期の「陸王」と、日曜劇場で飛躍のきっかけを掴んできた竹内に同ドラマ出演への意気込みを聞いた。

 ◆「手応えない」初めての“情けない役”に苦戦も「逃げないで向き合いたい」

 「陸王」ではケガを克服するランナー役で人気を爆発させた竹内だが、「今回はより情けなく演じることが目標」と明かす。竹内演じる世良は、「オペ室の悪魔」と呼ばれる天才外科医・渡海征司郎(二宮)に反発しながら、非力さを痛感し、成長していく研修医。「“情けない”役は初めてなので難しいです。今回はスッキリしないことが多く、やり切った感を得ることは難しいかも知れませんが、逃げないで役に向き合っていきたいです。薄っぺらな自信やプライドを打ち崩されて、どん底に突き落とされてから、また1からスタートする男をうまく表現できれば」と意気込みを語る。

 情感豊かな演技で、同ドラマの共演者からも好演を称賛する声があがっているが、自身は「手応えはあまりないです」とキッパリ。「第1話を自分で見て『もっとできたはず』と思いましたし、反省点もたくさん見つかりました」とし、「研修医で周りに振り回される世良の役作りは、僕にとってはしんどくてつらい準備が多いので、ワクワクするようなものでもありません。『きついな…』と思うこともありますが、強い気持ちで向き合っていきたいです」と言葉に力を込めた。

 ◆日曜劇場は「特別な現場」 主演に意欲も「まだ近くはない」

 「下町ロケット」「陸王」―。日曜劇場を成長の場として飛躍してきた竹内は「もちろん、どの現場でも一生懸命演じてきましたが、日曜劇場はスタッフさんをはじめとして、とても恵まれた特別な現場です。多くの方が見ていますし、影響力も大きい。妥協だけは絶対にしないで、きちんと頑張りたいという思いを持っています」と語る。

 阿部寛(53)、役所広司(62)、そして「ブラックペアン」の二宮。日曜劇場で主演を務めた3人を間近で見てきた竹内は、その共通点を「演技を楽しんでいること」と分析。「どれも厳しい現場でしたけど、すごく楽しそうだな、と見ていて感じました。僕も演技を楽しんでいますが、きついと思ってしまうこともあります」と自らと比較し、「どのような出方でも主役の方が一番大変ですけど、もちろん僕もやりたい気持ちはあります。(主演の座は)まだ近くはないと思いますが、1つ1つ経験を積んで近づいていきたい」と胸に秘めた思いを熱く語った。

 ◆「1人でも多くの人に見てもらいたい」 エゴサーチでネットの声も演技の糧に

 目標である「皆から好かれる俳優」に近づくために大切にしているのは“視聴者の視点”だという。「自分がやりたいことだけを突き詰めると僕のエゴになってしまう。どうすれば、見ている方が喜んでもらえるか、楽しんでもらえるか、という考えをいつも頭の中に持っておくことを意識しています」とし、「自分の中で狙いを持って演じても、放送が終わらないと反応は分かりませんので、実際に見た方の意見をしっかり理解することが大切だと思います」と語る。

 意見の収集にはネットも活用。「オンエア後はネットで検索して見たりもします。その声で自分のモチベーションが変わるということではありませんが、思いがけない意見を目にして、新たな発見をすることもあります。『感動した』という声が多かったりすると、演じてきたことが正解だった、と感じることもできます」とネットの声も演技の糧にしている。自身の公式SNSを活用して、広くファンに視聴を呼びかけるのも「1人でも多くの人に見てもらいたい」との思いから。3度目の日曜劇場出演で“情けない”研修医という新境地に挑む竹内の熱演に注目が集まりそうだ。

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