神戸・大迫勇也の美しいFK弾。「初めて蹴った」指揮官が明かした舞台裏

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2023年08月13日

エースの存在感はさすが

決勝弾を決めた大迫。チームを勝利に導いた。(C)SOCCER DIGEST

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[J1第23節]川崎0-1神戸/8月12日/等々力陸上競技場

 首位の神戸が川崎のホーム、等々力陸上競技場に乗り込んだ一戦。

 試合を決めたのはエースのひと振りだった。

 勝点12差で逆転優勝へ必勝を期して臨んできた川崎に押される時間が少なくなかった神戸。それでも、頼れるエースがいることが今のチームにとって何よりの強みなのだろう。

 37分、川崎の脇坂泰斗が放ったシュートを味方がブロックすると、ボールは勢いよく前線へ。素早く反応した大迫は巧みなキープを見せ、左サイドのジェアン・パトリッキへスルーパス。

 スピードを生かして持ち込んだJ・パトリッキは後ろから追ってきた大南拓磨にファウルで止められ一度はPKと判定されるも、VARを経て、ペナルティエリアのギリギリ外でのFKへ変更。もっとも、決定機阻止として大南への警告はイエローカードからレッドカードへと代わり、数的有利を得る形となった。

 そしてこのFK、華麗に叩き込んだのが大迫だ。右足で蹴ったボールはゴール左上へ飛び、GKチョン・ソンリョンの右手を弾くようにネットへ吸い込まれた。
 
 このシーン、吉田孝行監督は背景を語る。

「恐らく初めて蹴ったFKだと思います。たださっきロッカールームで言いましたが、向上心があって練習を続ければ、何歳になっても上手くなる。今シーズンは残ってFKをしているシーンで、僕もたまに一緒に蹴ったりしていましたが、そういう練習を見ていたので、練習の成果は出るんだなと思いました」

 7月22日の川崎との一戦でも0-2の状況から、後半に2ゴールを奪い、チームを敗戦から救ったのは大迫だった。

 背番号10は63分に左太腿あたりを気にして交代となったが、試合後の指揮官によると「明日(試合翌日)の状況を見て検査をしてみるか、あるいは打撲したところを攣っただけという可能性もありますし、今の段階では曖昧です」とのこと。

 離脱となれば神戸にとって痛いが、それだけ背番号10の存在が絶大だということが改めて表われたゲームであった。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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