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  • 執筆者の写真TOTO

ドリアン好きなら絶対読んて下さい!マレーシアで世界一ドリアンを食べる完全攻略

更新日:4月14日




嫌いな人は匂いを嗅ぐだけで吐きそうになるのに、好きな人は中毒になるほどつい食べ過ぎてしまいます。

ドリアン、栄養価の高さで果物の王様と呼ばれるほか、一番個性的なフルーツと言っても過言ではないでしょう。

ただ、ドリアン大好きな人は、本当に美味しいドリアンをまだ食べたことがない&ドリアン嫌いな人も、それに出会えたら好きになる可能性が極めて高いです!



 

目次

 



本当に美味しいドリアンとは?


インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナムはドリアンの四大生産国となりますが、輸出の関係で日本で食べれるのがほとんどタイ産とベトナム産です。

食感で比べると、タイ産は水分量が多く甘く感じますが、マレーシア産はもっと深くて豊かな味わいです。ベトナム産はタイ産よりもだいぶ安いけど一番まずいかもしれません。インドネシア産は安くて美味しいですがほとんど本国で消費され輸出量はゼロに近いです。


マレーシア以外は、7割から8割程度熟した果実を収穫し、輸送中に追熟を行なうのが一般的です。そのため貯蔵期間が長くなり、扱いやすくなりますが、完熟した果実のみ収穫するマレーシア産と比べると風味が遥かに劣ります。そのいやな匂いも、実は大半追熟で発生したものです。

ということで、本当に美味しいドリアンは、もちろんマレーシア産一択ですよね!


*完熟時期に迎えると、果実が木から自然落下します。その瞬間を待って食べると一番美味しいですよ。




主な種類の紹介とおすすめ


マレーシアドリアンは数百種にも上り、D+数字のように登録順番で呼ばれ、一部有名な品種は名前まで付けられます。


マレーシア西部の一部産地マップ



主な種類の紹介


猫山王D197(Musang King/Raja Kunyit/Mao Shan Wong)

海外で食べれるマレーシア産(ほとんどが冷凍品)は基本これしかなく、一番有名な品種です。

人気だからこそ値段も高止まりですが、ほかの品種より遥かに美味しいわけではありません。有名だから高く売れるだけです。

そのため現地ではやすいD24を猫山王と偽って売る業者が多く、濃い黄色の果肉とお尻の星形を確認できたら本物です。


ソフトクリームのような芳醇な香りとねっとりした口当たり、ビタースイートの味です。

金包D13という猫山王の変種もあります。糖度が高く女の子受けの甘い味で初心者にはおすすめです。もちろん値段もお手頃です。




苏丹王D24(Sultan)

1937年に登録された生産量が一番多くもっともノーマルな品種で、もちろん値段もお手頃です。

猫山王が出てくるまで、長年の人気一位はD24でした。

オレンジに近い黄色の果肉は、水分量が少なく甘みも苦みも控え目です。初心者ならここからスタートするのが無難だと思います。


D24にもXOという有名な変種があります。完熟時の発酵?という段階に進み、ブランデーのような香りが特徴です。皮が薄く果肉が白に近い薄い黄色です。繊細で滑らかな口当たりにビターの効いた複雑な風味がまさに大人の味です。



ある日マレーシアの市場でXOを注文して食べてる最中、オーナーが戻ってきてそれを見たらすぐ授業員に、“あれ猫山王を間違って出したんじゃないの?”って確認しました。私は“いやいや間違ってませんよXO大好きです!”って答えたら、“お姉さん外国人なのにこんな癖の強いドリアンも食べれるなんてすごいね!”と驚いたようです。(笑)



黒刺D200(Black Thron/Duri Hitam/Ochee)

登録番号からでも相当若い品種だとわかりますが、すでに猫山王を超えて最高級のドリアンになっています。

ただ生産量は非常に少なく、かつ価格も高騰していて食べるチャンスはあんまりないでしょう。

黄金色の果肉に豊かな香り、口に入るとすぐ溶けるほどトロトロで、すごく甘い前味とほんのり苦みのある後味がまさに絶妙なハーモニーです。



金鳳D198(Golden Pheonix/Kim Hong)


見た目は小さくて丸い、しっとりした白い果肉が甘みにささいな苦みや酒味、そしてお花の香りまで感じられる複雑な風味です。

生産量は多くなく値段も高めですが、猫山王に負けないぐらいの品質でぜひ味わってみてください。



紅蝦D175(Red Prawn/Hong Har/ Udang Merah)

果肉の色がより濃く、滑らかで蜂蜜のような甘い味で、夏だけ食べられる品種です。

単純な味だからか、私にはちょっと物足りないかもしれません。



竹脚D160(Tekka)


これも大人気の品種です。粒が並ぶような見た目が特徴で、ややあっさりしてるけど香りが華やかで、苦みの後に甘みが感じる複雑な味です。

開け方が難しくて有名だから、買うなら開けてもらいましょう。



葫蘆D163(Horlor)

名前の由来はひょうたんのような形です。色も味も薄いけどのどにくっつくほどネバネバする食感、甘みにちょこっとビター味です。40年以上の老樹から収穫したものはチョコレートの味もすると聞いています。



紅肉D101(Mas)

果肉は黄色ではなく赤に近いのでこの名前です。爽やかな甘みに特殊なクリーム味があると言われています。老樹は樹齢が長ければ長いほど、ハーブの香りが目立ちます。



甘榜Kampung

マレーシア語では田舎という意味で、要は公式登録されず品種も名前もないドリアンです。個人栽培のものも野生のものも、色んな味がありたまには想像を超える美味しいものも出てきます。めちゃくちゃ安いから宝くじを買う気持ちで一回試したらいかがでしょうか?



甲必利(Capri)


最後には私の一押しを紹介したいと思います。

ドリアンにはなかなか見当たらないクリーム色の果肉は、ドロドロで芳醇なビタースイート味です。それ以外は覚えていませんが食べた瞬間に、あっ、これだ!という感動は今も残っているほどインパクトが強いです。

これを食べたらほかのドリアンの味がしなくなるほど濃厚だから、必ず最後に食べましょうね。




各品種の価格比較


猫山王2個の値段で買えるほかの品種の個数


通常、猫山王は1キロ約RM40で、収穫量によってRM20~RM60の区間で大きく変わります。

どこに行っても基本猫山王が一番人気で高額ですが、黒刺だけ作付面積が少なく猫山王より30%ほど高くなります。


日本で買えるマレーシアドリアンは、基本猫山王のみで冷凍品がほとんどです。新鮮なものを直輸入するところもありますが、最短でも3日間はかかるし1キロ5000円以上かかるそうです。

それと比べて現地の価格はその7、8分の一なんて天国ですよ。




ドリアンの旬、選び方、楽しみ方


ドリアンの旬


天候からの影響が大きく、毎年多少異なります。

マレーシア西部は7月-9月と12月-1月の2回、東部は11月-1月の1回となります。

もちろん旬じゃなくても新鮮なドリアンを食べれますが、収穫量や品質が著しく落ち、値段も上がります。事前にドリアンの収穫状況を確認して行くことがお薦めです。



ドリアンの選び方


選ぶコツもいくつかあります。

  • 緑色の皮に黄色味があると熟度が高くもっとおいしいです。

  • ピラミッド型で先端が黒いトゲは果肉が多く熟度も高いから、細長いトゲのものは選ばないように。また二つのとげを握ると簡単に近づけるのも熟度が高い証です。

  • 通常未熟のドリアンは芝生のような爽やかな香りで、マレーシア産はこの心配が要らなくても、アルコール臭があると過熟もしくは腐っているから、芳醇な香りがするものを選びましょう。

  • 軽く振ってみて音がすると、完熟で果肉が皮から離れていて理想な状態です。


ご注意:皮が割れてるものは、ばい菌が入る恐れがありおすすめしません。ただ表面に少しだけなら問題ないです。



ドリアンの楽しみ方


初心者から卒業した方には、もっとディープな楽しみ方を紹介したいと思います。


1、品種ではなく、樹齢で選ぶ

老樹の根が地中深くまで伸びてもっと多くのミネラルを吸収するため、果肉の表面にしわが生じ時には錆びるような青黒い色(カリウム含有量が多くて絶品!)にもなります。ソフトクリームのようなドロドロで濃密な口当たりに、複雑なビタースイートの味が感じられます。

新樹の果肉はしっとりして色ムラがなく、基本甘味のみで後味がありません。それに新樹の果実は完熟できない場合が多く品質も不安定ですが、老樹はその心配も要りません。

また、一定の樹齢になると、前述のチョコ味やハーブの香りなど、さらに独特な風味が楽しめます。


ご注意:老樹の果肉は透けるほど表面が薄く、果実も種ももっと小さいです。



2、色んなフレーバーを求める

ベースの甘味の次には、もちろんビター味です。ビター味で有名な品種じゃなくても、老樹であれば多少はあります。そして一部の品種は、酒味(ワイン、ブランデー、ウイスキーなど)やお花の香りも感じられます。

後は老樹から果実が落ちて2時間以内しか味わえない究極な痺れ味です。これとの出会いはさすがに運で、果樹園に行かないと無理だし行ってもそのタイミングを待てるかどうかはわかりません。朝8時前に行くと確率が高いと聞いています。



3、原産地で食べる

各品種の一番最初に栽培された地域は、樹齢も高く生産量も多く、最高の品質が保証されます。

例えばD200はPENANG、猫山王はPAHANG、D13はJOHORなど、それぞれ異なります。



4、食べた後のにおいや炎症

ドリアンをたくさん食べたらもちろん口にも体にもにおいが移ります。その際にパッションフルーツを食べると効果的です。

また、口内炎などの炎症も起こしやすいから、予防法はマンゴスチンと一緒に食べることです。




どこに行けば最高のドリアンを食べれる?


老舗ドリアンショップ


クアラルンプールやペナンなどの観光地は、市場や商店街がおすすめです。有名なショップやドリアン食べ放題を提供されるところが多いです。

クアラルンプールの隣にPetaling Jayaというニュータウンがあり、そこの「SS2区」が一番有名です。


Durian SS2

「SS2区」一番規模の大きいショップです。

住所:193, Jalan SS 2/24, SS2,47300 Petaling Jaya


Donald's Durian

猫山王の生みの親で有名です。

住所:Seksyen 17, 46300 Petaling Jaya


King of the King Durian Stall

住所:Seksyen 17, 46300 Petaling Jaya


行き方:五号線(LRT Kelana Jaya Line)のTaman Bahagia駅で降りて、Durian SS2まで1.7キロ、Donald'sまで1.9キロ、King of the Kingまで2.4キロです。



クアラルンプールの中心部に『Chow Kit Market』という伝統市場で、一日中営業するドリアンショップがいくつかあります。


Ejop Durian

住所:Jalan Raja AlangとLorong Raja Botの交差点

行き方:8号線(KL Monorail Line)のChow KitもしくはMedan Tuanku駅から500メートルです。




Bukit Bintangの近くの『Jalan Alor』という200メートルほどの商店街もドリアンショップがあります。


Durian Stall Jalan Alor

住所:Hotel Alor Streetの隣

行き方:8号線(KL Monorail Line)のBukit BintangもしくはImbi駅で降ります。


Say Heng Durian Stall

20年以上経営された老舗です。

住所:USJ Pedak 11 & 12, Kiosk USJ 14, Subang Jaya, Usj 14, 47630 Subang Jaya, Selangor

行き方:5号線(LRT Kelana Jaya Line)のWawasan駅から400メートルです。



果樹園


時間に余裕があれば、ぜひ果樹園に行くことをおすすめします。基本遠くて交通も不便ですが、宿泊まで提供されるところがありゆっくり体験できます。ただがっかりしないためにも、今どの品種があるかどれが旬なのか、ちゃんと確認して行きましょうね。



ペナン地域


Bao Sheng Durian Farm


1959年創業の老舗果樹園Bao Sheng Durian Farmには、50年以上の老樹や、5種類の独特なフレーバー及び23種類のドリアンなどで名を馳せます。


ここでドリアンの知識を学び、実際にドリアンを拾って開け方まで体験できます。オーガニック農園だから体にも優しいし、ほかの果物も含め無限に食べれますよ。

ペナンに位置するため行きやすいし、オールインクルーシブの宿泊も提供されます。プール付きの別荘まで用意されなかなかいいところですが、アリなどの虫に耐えられない人は一日体験がいいです。


価格:一日体験(8:00-20:00)一人RM350、2日1泊(15:00-翌日12:00)一人RM500-750

住所:150 Mk2, Sungai Pinang, 11010 Balik Pulau, Pulau Pinang

連絡先:+60 12-411 0600 (Durian Seng)

行き方:Queensbay Mallもしくはペナン空港で401番バスに乗る


ご注意:ブッキングドットコムなどのOTAでお安く予約できますが、ドリアンも食事も別途料金らしく、後で追加料金が発生しないよう、直接公式サイトで予約することがおすすめです。有名だから5年間で倍近く値上げされています。



Freedom Eco Farm


Freedom Eco FarmTaman Negara Pulau Pinangの近くだから自然環境にも恵まれています。ドリアン以外は、当地の生態系に関するガイドツアーも開催されます。


価格:日によって変わります。

住所:Telok Bahang, Penang.

連絡先:+60 19-447 7806

行き方:ペナン空港から車で40分



クアラルンプール地域


Raub Durian Orchard



Raub Durian OrchardはPAHANG一のドリアンを提供するという噂の果樹園です。

ドリアンなどの果物だけでなく、蜂蜜やツバメの巣の生産見学や釣りなど、色々な体験ができるところです。


価格:食べ放題がなく日によって変わります。

住所:Near 8, 27600 Gali, Raub, Pahang

連絡先:+60 19-965 9612 (Eddie)

行き方:クアラルンプールから車で1時間半



Karak Organic Durian Farm


Karak Organic Durian Farmはマレーシアの公式組織(Skim Organik Malaysia,略称SOM)から認証を受けた100%のオーガニックドリアンです。

新鮮なドリアンで作ったドリアンと小豆のかき氷が絶品!


価格:入場料RM50でドリアン以外の果物食べ放題、ドリアンは日によって価格が変わります。

住所:Sabai Estate, Karak, Bentong 28600, Malaysia.

連絡先:+60 18-575 7318

行き方:クアラルンプールから車で1時間半



Jimmy’s Durian Orchard


Jimmy’s Durian Orchardは夫婦が経営する山の上にある果樹園です。規模はさほど大きくありませんが、20年以上の老樹もあり、猫山王、TEKKA、D101、D24、D2など色々食べれますよ。何よりお値段がリーズナブルです。


価格:食べ放題がなく日によって変わります。宿泊は素泊まり1部屋RM250です。

住所:75.1km Karak Highway, Bentong, Karak, Bentong 28600, Malaysia.

連絡先:+60 16-203 1922

行き方:車でクアラルンプールから1時間ほど



1Malaysia Musang King Durian Orchard Farm

1Malaysia Musang King Durian Orchard Farmはご主人がドリアン大好きな奥さんのために買った果樹園です。

愛に溢れるところはもちろんドリアンも美味しいですよね。


価格:食べ放題平日RM80、休日RM120

住所:Kg. Cinta Manis, Karak, Bentong 41200, Malaysia.

連絡先:+6 019-277 7255

行き方:車でクアラルンプールから1時間半



マラッカ地域


Sim Koa Yen


マラッカに行くならSim Koa Yenは逃がしていけません!Machap Walkの近くにあり、市内からは約20キロです。ここは30年の歴史があり、29種のドリアンを栽培する大きな果樹園で、宿泊も可能です。



価格:1時間食べ放題大人RM100、6-12歳の子供RM60、6歳以下無料(猫山王は除外)

住所:(Office) MC-2-34 & MC-2-35, Jalan SB Utama, Taman Seri Bayan, 76100 Durian Tunggal, Melaka, Malaysia

連絡先:+60 12-681 6895

行き方:一人RM30で市内まで往復送迎可能




果樹園実体験


2018年7月、SFC修行兼マラッカ旅行のついでにSim Koa Yenに行ってみました。結論から言うと非常にコスパがよく行く価値はあると思います。


ドリアンを食べすぎたら口内炎や鼻血の恐れがあると昔から聞いていますが、一気に3個食べた私はなんにも感じませんでした。ご主人の話によると、自分のところは無農薬のオーガニック栽培で何個食べても大丈夫みたいです。


食べた3個(ご主人の好意で合計RM60?笑)






ただ残念ながら最高クラスのドリアンは、全部長期契約されて果樹園の人さえ食べさせてもらえないぐらいレアなものなんです。なんと果樹を丸ごとレンタル?され毎年生産されたものすべてクライアントに送るんです。


その際、ご主人が人手不足により果樹園の経営が大変で3億円で売り出す話もしてましたが、思ったより安くありませんか?お金があればぜひ買いたいです。買って日本で高く売ります。(笑)

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という夢のような妄想までしましたが、最近マレーシアのドリアン園がとんでもなく値上がりされたようでもう夢も見れない世界なんです。。。。><



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